「自動車保険の満期日をすっかり忘れていて更新をうっかりしなかった!」
私の周りで自動車保険の更新をうっかり更新しなかった人がけっこういます。
代理店型の自動車保険に入っている人は代理店から更新の連絡が来るかもしれませんが、通販型はメールやはがきだけです。
確かに自分が何月ごろ自動車保険に入ったかしっかり覚えている人はほとんどいないと思います。様々な理由でうっかり更新をしなかったとしてもそのまま自動車保険に入らないのはとてもリスクです。
なぜなら自動車保険に入らず事故を起こしてしまうと自己破産するぐらいの出費が出る可能性があるからです。
今回はうっかり更新しないあなたに対して確認してほしい点や再度自動車保険に入る手続きの点を説明していきます。
Contents
更新手続をしないと契約が切れてしまうのか?
更新の連絡をしなくても契約が切れていない場合もあります。保険会社の中には自動更新サービスを付けているところもあります。
契約をしていた会社に確認をせずに「更新の連絡をしていないからもう契約が無い」と思っているようでしたらこれから説明する内容をみてください。
自動的に車の保険に更新サービスが付いている場合
あなたが代理店型の自動車保険に入っていたのであれば更新の連絡をしなくても自動更新になっている可能性があります。
自動更新がオプションではなく自動で付いている保険会社は以下の会社になります。
自動更新が自動で付いてくる保険会社
・東京海上日動
・損害保険ジャパン日本興亜
・あいおいニッセイ同和損保
・チューリッヒ保険
・アクサ損保
オプションで自動更新サービスを提供している会社
先ほどは自動車保険に入れば自動更新サービスが原則ついている会社を書きました。先ほどの会社以外にも自動更新サービスを提供している会社はあります。
しかし、自動で付いているのではなく契約時に自動更新サービスを付けるかどうか選択できる会社もあります。オプションとして付ける形です。その会社が以下の会社になります。
オプション(特約)で自動更新を付けることができる保険会社
・三井住友海上
・ソニー損保
自動更新にならない保険会社はどこか?
自動更新のサービスがある会社を書きましたが、あなたが入っている保険会社が含まれていないかもしれません。自動更新が付いていない会社も当然あります。主な保険会社で自動更新サービスが付いてない会社もまとめてみました。
自動更新サービスを導入していない保険会社
・AIG損保
・日新火災海上
・楽天損保(旧朝日火災海上)
・三井ダイレクト
・SBI損保
・イーデザイン損保
・セゾン自動車火災(おとなの自動車保険)
このまま更新をしないで車に乗っても大丈夫?
「うっかり保険の更新をし忘れちゃったけど、今まで事故も起こしてないしお金ももったいないからしばらく保険に入らなくてもいいや」
更新しないとこのような考えになるかもしれません。今まで事故を起こしてないから車の保険を重要と考えず、更新をすることを忘れてしまうのです。
しかし、更新しなかったからと言って保険に入らないという考えはやめた方がいいです。
私は自動車保険を取り扱うプロです。私は今まで数多くの無保険事故を取り扱って来ました。ほとんどが無保険者に取って地獄のような日々になる状況が多いです。
私が経験した中で一番お金がかかった無保険者の例を出します。これは当社の契約者から相談を受けて欲しいと依頼をされた案件です。
【相談者】
・30代前半の男性
・通販型自動車保険に入っていた
・2年前に引っ越しをしていたが住所変更を保険会社に知らせていなかった
・更新の案内が引っ越し先の住所に送られなくなった
・案内が来なかったので更新の時期が来たのを忘れてそのまま放置していた
・そんな中、追突事故を起こしてしまう
・引っ越しをしたなどの事情を更新しなかった保険会社に説明したが、
終了となった事実は変わらず
・その結果、無保険(全額自己負担)で相手の補償をすることに
・相手(被害者)は無保険と知ると態度を変え、修理費などを払えるのか毎日のように連絡を入れる
・その後、相手は自分の保険に付いていた弁護士費用特約を利用して弁護士を代理に立てる
・相談者の自己負担額は相手の修理費120万円
相手のケガの治療費、賠償金30万円、自身の車ので修理代80万円合計230万円を自己負担する結果に
・相談者は自分の貯金では足りず、親からもお金を借りて相手と自分の損害を支払う事になった
このように更新をしないで保険料が高くなるからと言って保険に入らなかった結果、数百万円の自己負担を支払うこともあるんです。
これは極端な例と思うかもしれませんが、私が実際に対応した事例です。そして、更新をしない方や他の事情で自動車保険を解約して無保険で車に乗る人の事故は一年を通して数件見ています。それだけ無保険による事故は起こる可能性があるんです。
保険料が高いと感じるのであれば一括見積もりサイトなどで一番安い保険会社を調べてでも入ってください。
専門家からの意見としては補償内容やあなたに一番要望に合う保険会社を選ぶのをお勧めしたいですが、保険に入るのが無駄と感じる方にはまず一番安い保険に入って欲しいです。保険に入れば数百万円の自己負担をしなくて済むからです。
更新しない人が自動車保険に入りなおす方法
今までの内容を見て自動更新ではなく満期を過ぎてしまった方が入り直すためにはいくつかの方法に分かれます。
・今までの等級(割引率)を引き続き利用できる方
・新規契約から入る方
・5等級以下の等級を引き継ぐ方
・事故で保険を使用した方
自動車保険にはあなたの保険料を決める等級制度というものが使われています。詳しい内容はこちらのページを参考にしてください。
それでは順番に説明をしていきます。
今までの等級(割引率)を引き続き利用できる方
自動車保険の等級は契約終了後7日以内であれば引き続き同じ等級を使うことができます。
もし契約満期日が7日以内であれば今までと同じ等級が使えるので今すぐ保険会社に連絡をして更新の手続きをしてください。
新規契約から入る方
更新をしないで7日間以上経ってしまった場合は残念ながら新規契約となります。
新規契約の場合6(S)等級からのスタートになります。
6(S)等級の割引率は4%の割増となります。7等級に上がると30%の割引になるので一年経過すると一気に安くなります。それだけ新規の6(S)等級は高い保険料になることを知ってください。
しかし、もしあなたが一者に住んでいる家族で別の自動車保険に入っていてその保険が11等級以上であれば「セカンドカー割引を使うことが出来ます。7(S)等級になると割引率は34%です。6(S)等級よりも38%も安くなります。具体的な手続き方法はこのページに書いてありますので参考にしてください。
新規契約になり、今までの等級が引き継げず保険料が高くなるかもしれません。
それが原因で無保険のまま運転する人もいます。しかしその結果事故を起こしてしまったら数十万、数百万円のお金を自腹で支払わなければなりません。
少しでも新規契約で安く入る方法は通販型の自動車保険に契約することです。
一括見積もりサイトで一番安い保険会社を調べてまずは自動車保険に入ってください。
5等級以下の等級を引き継ぐ方
先ほどは契約満期から7日以内で更新手続をしないと等級がなくなるという話をしました。
しかし、あなたの更新前の等級が5等級以下の場合は異なります。5等級以下の方は契約終了後13ヶ月経過しないと消滅しません。
理由は7日以内で事故あり等級や5等級が消滅した場合、契約者が得をしてしまうからです。新規契約の時、等級は6等級からスタートします。
等級 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6(F) |
無事故 | 64%
割高 |
28%
割高 |
12%
割高 |
2%
割引 |
13%
割引 |
19%
割引 |
事故あり |
※新規の6(S)等級と保険使用などによる新規ではない6(F)等級は割引率が異なります。
5等級以下の場合6等級より割引率が低いので高い保険料になります。保険会社は5等級以下の契約者がわざと更新をしないで6等級にされてしまうと損をしてしまいます。そのため7日以内ではなく13ヶ月まで伸ばしているのです。
「5等級以下だから13ヶ月はガマンして保険に入らないでおこう」と考えるかもしれません。
しかし、13ヶ月保険に入らないのはとても危険です。5等級以下ということは1回以上事故で保険を使っているのです。
事故の原因は様々かもしれませんが、1回でも事故で保険を使用されているのであれば今後も事故が起きる可能性は十分あります。
少し保険料は高いかもしれませんが、保険に入らないで事故をしたときの自己負担と比べれば安いものです。
5等級以下の場合は通販型自動車保険に入るのは難しいかもしれません。代理店型の自動車保険の中で一番安い会社を見つけて入る工夫が必要になります。一括見積もりサイトでも代理店型の自動車保険の見積もりが取れます。
あなたの自動車保険の等級が5等級以下の場合は13ヶ月以内の場合、今の等級を引き継いで保険の契約をしてください。
事故で保険を使用した方
事故で保険を使用した方も13ヶ月を経過しないと事故あり適用期間を外すことが出来ません。理由は5等級以下の方と一緒で事故で保険を使用した人が得をしないようにするためです。
事故で保険を使用した方が13ヶ月以内に更新をした場合、このような形になります。
事故で保険を使用した方は6等級以上の場合には等級は6等級に戻されますが、事故あり期間は残りの年数持つこととなります。例えば、9等級で事故あり期間が1年の状態で更新をしない場合、新たに契約をするときは6F等級事故あり1年となります。
事故で保険を使用した方も事故あり等級となってしまい、保険料は高いですが、保険には入る必要があります。通販型自動車保険でも1回の事故であればほとんどの会社で契約が出来ます。一括見積もりサイトなどで一番安い保険会社を探してとにかく自動車保険には入るようにしてください。
まとめ
今回は自動車保険を更新しなかった時にどのように対応して良いかまとめました。更新をしない理由は様々ありますが、自動車保険を更新しないまま運転をするのは危険です。
今回の書いた内容を参考に更新や契約をし直してください。また、通販型で契約をしてうっかり更新手続きをしない方は自動更新の付いた会社に契約をするなど更新切れを未然に防ぐ方法も検討してください。