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乗り換え(切り替え)・見直しについて

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  • 事故をきっかけに自動車保険の会社を切り替える方法を詳しく解説
  • 自動車保険会社を安い順にまとめてみました。
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  • 一括見積もりサイトのおすすめな点と不満な点【実際に使用して検証】
  • 自動車保険を満期や途中で乗り換える方法について詳しく解説
  • 初めてでも解りやすい!自動車保険の補償の選び方やポイントを簡単に解説

事故をきっかけに自動車保険の会社を切り替える方法を詳しく解説

自動車保険切り替え事故 等級ごまかす

事故を起こしてしまい、保険を使用するのは気持ちが落ち込むものです。あなたの大事な車も傷つきますし、相手との対応や保険会社の対応なども気苦労を重ねます。そして一番辛いのは保険を使用すると保険料が想像以上に高くなることです。

今まで支払っている保険料を基準に生活をしています。これ以上保険料が高くなるのは毎月の生活費も苦しくなります。

そんな中、「新しい保険会社に切り替えれば保険料安くなるんじゃないの?」

「今回起こした事故を隠して新しい保険会社に切り替えれば大丈夫じゃないの?」と言う気持ちになります。

事故を起こしてから新しい保険会社に切り替えることができるのか。新しい保険会社に事故を隠して保険料を安く抑えることはできないのか。今回はその点について解説していきます。

事故があってからの切り替えをしたら等級ごまかせるのか?

新しい保険会社に切り替えるにあたり等級をごまかす方法はないのか?と考えてしまいます。別の保険会社になるのですから新しい保険会社に正直に言わなくても調べる方法が無いと思うかもしれません。
たとえば今あなたが8等級だったとします。まだ割引率は大きくありません。なので、新しい会社に今

15等級ですと申告すれば今までより安い保険料で保険に入ることが出来ます。果たしてこれはうまく行くのでしょうか?

残念ながら等級をごまかすことは出来ないのです。なぜごまかすことが出来ないのか。どんな手を使ってもごまかせないのか。詳しく解説します。

正しく申告しなくても見積もりは出してもらえる

新しい保険会社に切り替えようとするときに特定の保険会社に決めていなければ多くの方が一括見積もりサイトを利用します。

特定の保険会社にしても一括見積もりサイトにしても保険料を見積もりするにあたり現在の等級や現在加入の保険会社、事故の回数などを申告する箇所があります。

自動車保険一括見積もり 等級 保険会社申告する必要あるのか?

新しい保険会社で契約をしようとなった時に現在の契約内容を申告する主な項目として3つあります。

①現在加入している保険会社、②現在の等級、③現在の契約中の事故の件数

この3つをわざと間違えて申告をする事も出来ます。先ほどの例で言うと現在8等級なのに15等級と申告することも出来ます。保険会社も事故件数も同様に現在と異なる内容で提出することは出来ます。

そして実際にその内容で見積もりまで取ることは出来ます。上手くすれば申込までできるかもしれません。

実際にごまかした内容で契約をしたらどうなるのか

もしごまかした内容で他の保険会社に申し込みをしたらどうになるのか。残念ながらごまかした内容で契約をし続けることはできません。なぜなら保険会社の間で情報交換制度があるため正確な情報が新しい保険会社に行ってしまうからです。

自動車保険 情報交換制度の仕組み

この図は今の保険会社の等級や事故件数をごまかした内容になりますが、他の保険会社で契約をしたと申告しても話は一緒です。

たとえば今の保険会社と関係の無い保険会社で契約をしたと申告をします。新しい保険会社はあなたが申告した保険会社に問い合わせを行います。そうするとその会社からは「当社にそのような契約はありません」と返答されます。

結果、新しい保険会社はあなたの所に「正しい申告をしてください」と連絡が入ります。このようにどんなに異なる申告をしても保険会社は正しい申告をするまで徹底的に調べます。

そのため、等級を引き上げたり、事故の申告をごまかしたりすることはできないのです。

事故があってからすぐに切り替えても等級は引き継げるのか?

事故で今の保険会社の対応に不満がありすぐにでも保険会社を変えたい場合もあります。事故が起きてすぐでも保険会社を変えることは出来ます。引き続き事故の対応で今の保険会社とのやり取りは残りますが、新しい保険会社にすぐに切り替えても等級は引き継がれることになります。

違約金かからないのか?

あなたが契約の時に一年間の保険料を月払いではなく、年払いで済ませていると契約途中で保険会社を切り替えた時に違約金や残りの期間の保険料が無駄になるか心配になるかもしれません。

これは安心してほしいのですが、新しい保険会社に変えても違約金は掛かりません。

また、契約途中で切り替える場合は残りの月数分を返金してもらえます。ただし、月割り単位での返金となるので、月の途中で解約をすると残り数日間の保険料はムダになります。

たとえば10月1日から1年間の契約をされていて、4月10日に解約をしたとします。この場合5月から10月1日までの保険料は返金されますが、4月10日から4月30日までの保険料は返金されません。

もし少しでもムダな保険料を払いたくなければ5月1日に切り替えると1日も無駄な保険料は発生しません。この1日と言うのが契約の応当日となります。あなたの契約を見て10日契約なら10日が応当日となります。この日をめどに契約を切り替えることをおすすめします。

事故後すぐ切り替えるのは慎重に検討した方が良い

ただし、事故後にすぐに切り替えるのは慎重に考えてください。なぜなら、切り替えた瞬間から事故ありの等級に切り替わるからです。

自動車保険 事故で保険会社を途中で切り替えたあとの等級

本来なら契約終了日までは掛かるはずの無い事故ありでの保険料になってしまいます。しかし、逆の発想で契約終了を待つ前に切り替えることで早く事故ありの保険料が終わる事にもなります。本来6月から3年間の事故ありが2月から3年間に前倒しになるからです。

保険会社を切り替えることで今の保険会社よりも事故ありの保険料が安くなるようであれば、契約途中での切り替えもメリットがあります。

新しい会社に契約手続した後にすぐ事故を起こしたらどうなるのか?

新しい会社に変えてすぐ、もしくは契約はしたものの来月から新しい会社に切り替わる間に事故をした場合はどうなるのか心配になります。

しかし、この点はあまり心配する必要はありません。なぜなら、前の保険会社であっても新しい保険会社であっても事故の起きたらしっかりと対応はしてくれるからです。契約直後に事故が起きた後の具体的な流れを説明していきます。

新しい会社の場合

新しく契約した会社になってから事故が起きた場合には大きな問題はありません。事故が起きたことを保険会社に連絡をしてください。代理店型に切り替えた場合には代理店に連絡する形で大丈夫です。

代理店型の方は新しい契約者なので親切に対応してくれるかもしれません。通販型はあまり期待しない方が良いかもしれません。たんたんと事故の対応をこなすと思ってください。

どちらにしても新しい保険会社で事故が起きて保険を使用した場合には翌年の契約から事故ありの保険料が反映されます。

前の会社の場合

新しい保険会社と契約の手続きをしたものの、まだ契約開始日まで少し時間があり、その間に事故を起こしたときには契約が残っている今の保険会社にて対応を行います。

解約の手続きをした保険会社にやってもらうのは気まずいと思うかもしれませんが、保険会社もその点は割り切って対応してくれますので安心してください。

もし今の保険会社が代理店型である場合は、代理店の担当者がやる気のない態度を見せるかもしれません。プロとしてどうかと思いますが、頑張って対応をしても意味がないと判断される可能性があるからです。

あなたが代理店の担当者と話がしづらいようでれば、保険会社の事故サポートセンターに連絡をして対応を直接やる方法もあります。各保険会社のHPにはコールセンターの連絡先がありますので、そちらから連絡をして直接対応することで代理店をはさまずに対応することが出来ます。保険会社の担当者は解約されたからと言って嫌な対応することはありません。

どうしても代理店と連絡を取りたくない場合には直接保険会社とやりとりする方法を取ってください。

事故を起こしても保険会社を切り替えた方が良いメリット

事故を起こして保険を使用した後に保険会社を切り替えるメリットは二つあります。一つは実際に事故で保険を使ったことにより必要な補償内容を理解することができるという点です。

もう一つは事故で保険を使っても他の保険会社に変えることで保険料が安くなる可能性があるという点です。

まず、一つ目の補償内容を理解することができる点です。事故で保険を使う前は保険の内容を何となくの気持ちで入っていたと思います。代理店のおすすめプランや通販型のおすすめプランに何となく入る形です。

しかし、実際に事故が起きると「この補償に入っておけばよかった」「この補償、サービスがあって本当に助かった」と言うのが身をもって感じることが出来ます。

もし「この補償に入っておけばよかった」「こんな補償があったらもっと助かったのに」と思っても、あなたが今加入している保険会社にその補償がない可能性もあります。

たとえば、追突事故の被害にあったのに相手が無保険でこちらの修理代を支払う能力がない人だったとします。そんな時に車両無過失事故特則という補償がある保険に加入していればあなたの車両保険から自分の修理代を支払い、相手への要求は保険会社が代わりに行います。

そして、この補償の良さは無過失の事故で保険を使っても等級が下がらないのです。保険使用による事故が無かったとみなして等級が一つ上がります。この特則がある保険会社とない保険会社があります。
もしこんな事故に遭ったら当然この補償がある保険会社に変えたいですよね。

このように事故によって必要と感じた補償サービスのある会社、もしくはそのサービスに一番安く入れる保険会社に切り替えることは大きなメリットです。

次に他の保険会社に変えることで保険料が安くなる可能性がある点です。今の保険が満期をむかえる2ヶ月ぐらい前に保険会社から「更新のお知らせ」が届きます。事故で保険を使った場合、この更新のお知らせを見ると保険料が想定以上に高くなってビックリするかもしれません。

今の保険会社を変えても良いと思うようであれば、このタイミングで保険会社を変えれば高くなる保険料をおさえられる可能性があります。一括見積もりサイトを利用して事故件数や今の等級を正確に申告することで各保険会社から正確な見積もりが届きます。

その見積もりの中からどの保険会社が一番安い保険会社かすぐにわかります。各保険会社の条件を比較した解りやすい表もメールで届きますので、条件を見比べながらどの保険会社が自分にとって良いか調べることも出来ます。

もしあなたが今の保険に入り続けたくても保険料が高くなって生活が厳しくなるようでしたら数年間だけ安い保険会社に切り替える方法もあります。

一番出費をおさえることができる保険会社に数年間加入して事故ありの保険料から元の保険料に戻ったらまた自分にとって良い保険会社に切り替えるという方法です。

実際に私の契約している方でもこの方法で数年間通販型に切り替えて、数年経過してまた当社に戻ってきた方もいます。

事故で保険料が高くなるからこそ各保険会社の差が出てきます。一番安い保険会社に切り替えるのは生活費をおさえるうえで賢い方法です。

まとめ

今回は事故で保険を使う事になった後の保険会社の切り替え方法について解説しました。今回の説明した内容をまとめてみました。

・保険会社を切り替えるときは正確な内容を申告する

・等級や事故件数をごまかしても保険会社間の情報制度ですぐに見つかる

・事故後すぐに保険会社を切り替えると事故あり等級の高い保険料になるので注意

・事故がきっかけで保険会社を切り替えるメリットは必要な補償がある会社に切り替えることができる。高くなる保険料をおさえることができる

以上になります。

事故によって保険会社を変えることは良くあることです。今の保険会社に気まずいなどと思わず切り替えたいと考えた時には思い切って切り替えることをおすすめします。

自動車保険会社を安い順にまとめてみました。

あなたは自動車保険に加入して「保険の値段が高い気がする」

「もっと安い保険会社は無いのかな」と疑問に感じてはいませんか?

しかし保険の値段(保険料)を安くしたいと考えていても保険のことに詳しくないのでつい先のばしにしてしまう。

「不満を感じるが何かあった時に不安なので今のままでいい」という気持ちになってしまうのかもしれません。

私はそれはもったいないと感じてしまいます。なぜなら自動車保険の基本がわかれば保険会社を変えることは簡単なことだからです。

保険会社を変えることにストレスがなくなれば自動車保険は毎年最安の保険会社で加入することが出来ます。

私は普段から自動車保険を販売する人間なので保険料の安さだけを追求することには反対です。なぜなら安さだけを求めてしまうと保険の補償内容を理解せず、安さだけで追及してしまう人が多いからです。

たとえば人にぶつけてしまった場合に相手の治療費や賠償金を補償する「対人賠償」という補償があります。もし安さを求めて、この補償額を最低限の1000万円にした場合、保険料は安くなりますが、万が一相手をこの補償額をその結果補償内容を良く理解せず安易に減らして見た目の保険料が安くする人を見かけます。

ところがそういう人に限って事故の時に全額保険でおりず、多額の自己負担をしているのです。目に見えない商品、事故を起こして初めて保険という商品の価値が分かるものなので安さだけを求めないでください。

しかし、補償内容を削らずに保険料を安くすることには賛成です。同じ補償内容でも保険料が安いという事はその保険会社の企業努力によるものです。補償内容を理解して保険会社を変えることで自動車保険を無駄なく賢く運用できます。

そこでこのサイトでおすすめする専門家が見ても問題のない補償内容で各保険会社の保険料を安い順にまとめてみました。

保険を安い順にまとめてみました

今回保険料を出す車はこちらになります。

私が仕事で使用しているアクアです。こちらの保険を一括見積もりサイトを使って金額を出してみました。見積もりを出すために必要となる私の保険の条件がこちらになります。

【対象条件】

保険契約者(記名被保険者)

・32歳男性

・免許の色:ゴールド

対象自動車:トヨタ・アクア(型式:DAA-NHP10)

初度登録:平成26年5月

【年齢条件】:26歳以上

【運転者限定】:本人・配偶者限定

【使用目的】:通勤・通学使用(年間走行距離10000キロ)

【等級】20等級(事故有期間0年)

〇補償内容

【対人賠償】:無制限

【対物賠償】:無制限

(対物全損時修理差額費用特約付き)

【人身傷害】:5000万円(乗車中のみ)

【車両保険】:一般条件(フルカバータイプ)車両価格100万円 

【その他特約】:弁護士費用特約(自動車事故のみ)

この条件内容で言葉の意味や補償の内容がわからない場合は言葉の上をクリックしてもらえれば詳しい内容のページが出てきます。

この内容で一括見積もりサイトに見積もりを依頼をして保険料が出てきました。

保険が安い会社順にまとめるとこちらになります。

会社名 保険料
1位 アクサダイレクト 28,150円
2位 チューリッヒ 31,940円
3位 SBI損保 32,930円
4位 イーデザイン損保 32,980円
5位 セゾン自動車火災保険 39,490円
6位 三井ダイレクト損保 44,480円
7位 ソニー損保 45,430円

一括見積もりを出しても全て同じ補償条件ではございません。例えば車両保険の値段が90万円の会社や100万円の会社があったり、車両保険を使う時に免責という自己負担額が発生する会社もあります。

1位のアクサダイレクトは車両保険が90万円で免責が10万円あります。そのため車両保険100万円で自己負担額5万円の三井ダイレクト損保の保険料と比較するのも公平とは言えないかもしれません。

しかし、今回はこちらが提示した条件で各社がどのぐらいの保険料になるのか一括見積もりサイトで依頼をした結果です。その点を踏まえて異なる条件であっても各社の安い順にまとめました。

普段より代理店型の自動車保険を取り扱っている私にとって車両保険が付いて28,150円というのは驚きです。また、補償内容が少し異なっているとはいえ同じ通販型でも保険料が約17,000円も違うのは驚きです。

もう一台自宅で乗っているエクストレイルの保険料も調べてみました。

こちらも下の条件で一括見積もりサイトに依頼して保険料を出しました。

【対象条件】

保険契約者(記名被保険者)

・32歳男性

・免許の色:ゴールド

対象自動車:日産・エクストレイル(型式:DBA-NT32)

初度登録:平成27年10月

【年齢条件】:26歳以上

【運転者限定】:本人・配偶者限定

【使用目的】:日常的・レジャー使用(年間走行距離5000キロ)

【等級】20等級(事故有期間0年)

〇補償内容

【対人賠償】:無制限

【対物賠償】:無制限

(対物全損時修理差額費用特約付き)

【人身傷害】:5000万円(乗車中のみ)

【車両保険】:一般条件(フルカバータイプ)車両価格180万円 

【その他特約】:弁護士費用特約(自動車事故のみ)

この条件で一括見積サイトで保険料を算出しました。先ほどのアクアと異なる点は使用目的が日常・レジャー使用の点です。土日や平日の買い物で使用する程度なので走行距離も5000キロになっています。

一括見積サイトから来た一覧がこちらになります。

保険料の安い順にまとめたのがこちらの表になります。

会社名 保険料
1位 アクサダイレクト

23,490円

2位 チューリッヒ

26,110円

3位

イーデザイン損保

26,760円

4位

SBI損保

27,050円

5位 セゾン自動車火災保険

35,100円

6位 三井ダイレクト損保

35,480円

7位 ソニー損保

38,140円

アクアと同じように一番安い会社と一番高い会社とでは保険料に大きな違いがあります。

実は通販型の自動車保険も代理店型の自動車保険も補償内容で大きな違いはございません。細かい補償内容に違いはありますが、基本となる補償に差は無いのです。

私は自分の仕事柄通販型の保険に入ることはできません。代理店型の保険会社との付き合いがあるからです。しかし、そんなしがらみがなければ通販型に入りたいと思ってしまいます。なんせこの保険料の差は大きいですからね。

なぜそこまで値段に差があるのか

なぜそこまで保険料に差があるのか詳しく見ていきましょう。通販型と代理店型の保険会社の値段には以下のような仕組みがあります。

自動車保険の保険料は大きく分けて「純保険料」と「付加保険料」の二つで成り立っています。

「純保険料」とは実際に保険金として支払うお金になります。あなたが事故をした時に相手に支払う補償やあなた自身への補償もこの純保険料をもとに支払います。

この純保険料は各保険会社がそれぞれ独自で決めているのではありません。「損害保険料率算出機構」という機関が決めてます。

これは簡単に言うと補償について代理店型も通販型も差が無いと言うことです。よく「通販型は安いからいざとなったら保険おりないんじゃ無いの?」と印象を持つ人が多いですが、純保険料はどの保険会社も一緒なので同じ補償内容であればどの保険会社も同じだけ保険金を支払うのです。

各保険会社は算出機構から提示された純保険料から自分の会社の掛かる費用や利益を見込んで「付加保険料」を決めて各会社独自の自動車保険料を契約者に提示します。

上の図のように代理店型と通販型の付加保険料が異なる理由は以下の二つが大きいと考えられます。

・代理店手数料

・社員、営業支社を含む拠点の数

この付加保険料を通販型は最低限にすることで安い保険料を契約者へ提供しています。

私の給料はまさにこの付加保険料の一つである保険代理店手数料から生み出されています。手数料だけを見ると一般の消費者は「それだけでこんなに保険料が変わるなんてバカらしい」「もっと手数料減らせ」と感じるかもしれません。

私もそんな空気を肌で感じることもあります。しかし、私はこのお客様から頂く大切な手数料以上のサービスを提供すべく代理店として努力をしています。

例えばお客様一人一人と向き合って補償内容をカスタマイズしたり、事故の時に間に入って交渉をしたりします。

お客様にとって不安な保険の知識や事故時の知識、経験を代理店として対応するサービスです。代理店はコンシェルジュであり、コンサルタントであると認識しています。このサービスを必要とする人にとって見ればこの手数料を安いと感じてもらえることもあります。

代理店のサービスなんて必要ない。自力で保険会社や事故の相手と交渉出来るという人には無駄な手数料と感じるかもしれません。

代理店手数料以外にも代理店型の保険会社は社員数や営業所などの規模が全く異なります。通販型のソニー損保は全国の拠点が約26ヶ所に対して代理店型の東京海上日動は全国240ヶ所もあります。

東京海上は都道府県ごとだけではなく、一つの県に数か所の拠点があります。全拠点が全て事故の対応をしている訳では無いですが、事故をした契約者のフォローや損害の調査など現地の社員が対応するネットワークがあります。

地域に根付いた担当者がいるので、例えばあなたの修理代に間違いが無いか修理先まで見に行ってくれたり、相手の修理代が高く見積もられていないかを見に行ってくれたりします。

相手にけがを負わせてしまった場合には直接相手の家まで行って手続きなどもしてくれます。

通販型ではこのような対応はやりません。修理代の調査は自分たちではなく調査会社に任せています。相手のけがの対応も治療に必要な書類を郵送するだけです。拠点が少ないので効率を考えてこのような対応をしています。

この対応に物足りなさを感じる契約者も当然います。ケガをした相手も面倒な書類のやり取りをただ郵送で送られるだけなので不親切だと怒る人もいます。

保険料の差があるというのはこういうサービスの差にも出てくることを理解してください。

まとめ

今回はいくつかの車種で保険料の安い順にまとめてみました。今回紹介した車種以外でもほとんどの条件で通販型の保険会社の方が代理店型の保険会社よりも安いです。

保険の値段は比較できても通販型と代理店型のサービス内容を一括見積もりサイトでは比較することはできません。

そこで通販型と代理店型の一般的なサービス内容を下にまとめました。

通販型、代理店型共通サービス

・自動車保険の補償内容はほとんど一緒

・ロードサービス、事故サポート時のコールセンターの対応は一緒

通販型独自のサービス

〇良い点

・保険条件の変更や事故の進捗状況はPCやスマホから簡単に見える

・保険料が代理店型よりも割引内容が充実しているので安い

×悪い点

・事故担当者と頻繁に連絡が取れない

・コールセンターが常時混雑していて繋がりにくい

・事故後の要望が通らない(マニュアル通りの対応以外はほとんど期待できない)

代理店型独自のサービス

〇良い点

・事故後のサービス拠点が全国にあるので細かい対応をしてもらえる

・代理店担当者が事故や保険内容を親身にアドバイスしてくれる

×悪い点

・保険料が通販型と比べてあきらかに高い

・保険会社担当者、代理店担当者のレベルによってサービス満足度が大きく変わる

以上になります。

通販型は保険料が安いからと言って事故の時におりる保険が異なるわけではありません。
ロードサービスや事故のサポートでも差はありません。

しかし良く言えばサービスのバランスは良いですが、悪く言えば勝手がきかないところがあります。例えば事故の過失をもう少し交渉してほしいと思って要望しても対応してくれません。

相手との対応もコールセンターから掛けるので誠意が無いと事故の相手からあなたに直接連絡が来るかもしれません。

簡単に言えばセルフサービスに近い形と思ってください。

「事故が起きた時に補償さえしっかりしてくれれば良い」

「事故が起きて対応に困ってもインターネットや本で自力で解決するので大丈夫」という人は通販型への切り替えを検討しても良いかもしれません。

事故で困っている時にはこのサイトの情報も少しは約に立つかもしれませんので、ぜひご利用してください。

自動車保険はみんないくらぐらい? 保険の相場とあなたの適正価格を教えます。

 

自動車保険 いくらぐらい? 正しい保険料の見直し方

「え?みんなそんなに保険料安いの?」

職場や自分の周りでふと自動車保険の話になることがあります。他の人の保険料と比べて自分の保険料が高いなと感じた事はありませんか?

私は普段から自動車保険を販売しています。お客様の見直しの相談を受ける一番多いのは「周りから聞いて自分の保険料が高いと思ったから」という理由です。

しかしなぜ自分の保険料が高いのか、その具体的な理由を知らない人がほとんどです。

「〇〇さんは40,000円なのに私は70,000円も払ってる」という他の人の保険料を聞いて自分は高いと感じるのです。

実は、自動車保険の保険料はその人その人の条件によって価格が全く異なります。先程の〇〇さんとあなたの保険の条件が異なって価格が違うのかもしれません。例えばあなたの自動車に車両保険が入っていてその値段ですが、〇〇さんの保険は車両保険が入ってないかもしれません。

条件一つ異なるだけで保険料は大きく変わる可能性があります。

そうは言っても自分と同じ条件で他の人がいくら保険料を払っているのか知りたいですよね?

そこで今回は保険料がどのような条件によっていくらかかるのか、そしてあなたと同じ条件でどのぐらいの保険料が相場なのかを知る事ができる方法を解説していきます。

年齢によって保険料は違う「年齢条件で保険料の相場を知る」

あなたの保険料を決めるうえで大きなポイントが4つあります。

・年齢条件 ・車の種類 ・等級 ・保険の補償内容

この4つになります。1つずつ大事なポイントなので詳しく解説していきます。

まずは年齢条件から説明します。年齢条件とは契約する自動車を運転する人の年齢によって保険料が変わる仕組みです。同居の家族の中で運転する最年少の人を年齢条件の基準にします。

自動車保険で年齢条件のカテゴリーは保険会社によって多少異なりますが、だいたい4つの条件に分かれています。

まず免許取ることが可能な18歳から20歳までの「全年齢」

21歳から25歳までの「21歳以上」。26歳から34歳までの「26歳以上」

35歳以降の「35歳以上」になります。

各年齢条件でどのぐらい保険料が異なるのか見ていきましょう。

18歳から20歳の保険料の相場

まず、なぜ年齢条件を設けているのかを説明します。年齢条件を設ける理由は過去の事故状況から判断して年代ごとに保険料を変動することで不公平感をなくすためです。

各世代の事故率などについてはこちらの記事を参考にしてください。免許を取得して間もない18歳(全年齢)は事故件数や事故の損害額が大きいので保険料が高いです。

実際にどのぐらいの保険料になるのか見ていきましょう。こちらの条件で保険料を図にまとめました。

【保険料を出すための基礎条件】

年齢:それぞれの年齢制限に応じて変動

年間走行距離:5000~10000Km

使用目的:日常・レジャー使用

車種:プリウス(初度登録平成26年5月)

型番:ZVW30

運転者限定:家族限定

等級:18等級

【補償内容】

対人賠償・対物賠償:無制限(対物超過あり)

人身傷害5000万円(搭乗中のみ)

車両保険:一般条件(自損事故の修理代まで補償するプラン)

免責:年1回目0円・2回目以降10万円

※免責とは保険を使うとき、自己負担する金額になります。

ロードサービス付き(ロードサービスでレッカー牽引使用後、レンタカー代日額7千円まで可能)

その他特約:弁護士費用あり

代理店型保険 ソニー損保 SBI損保
22,950円/月 21,730円/月 16,930円/月

21歳から25歳の保険料の相場

次に21歳以上の保険料の相場を見ていきましょう。21歳以上は先ほどの18歳(全年齢)と比べると保険料は安くなります。しかし、26歳以上や35歳以上の世代と比べるとまだ事故件数や事故の損害額が大きいです。それではどのぐらいの保険料になるのかこちらの条件で保険料をまとめました。

代理店型保険 ソニー損保 SBI損保
14,780円/月 12,110円/月 9,840円/月

26歳から34歳の保険料の相場

26歳以上になると車の運転にも慣れてきて事故が起きにくくなります。統計的にもそれは物語っています。そのため保険料も今までの全年齢や21歳以上と比べて安くなります。

代理店型保険 ソニー損保 SBI損保
11,630円/月 9,070円/月 6,690円/月

このように21歳以上と26歳以上を比べると3社とも年間約37,000円安くなります。全年齢と26歳以上を比較すると年間で10万円以上も値段が異なります。この比較で年齢条件で保険料が大きく異なることが良く解ります。

35歳以上の世代別の保険料の相場

最後に35歳以上の保険料になります。35歳以上より上の年齢条件は無いのですが、実は35歳以上の中でも世代別に保険料が異なります。30代、40代、50代、60代、70代、80代以降と世代別で変動します。以前は35歳以上はどの世代でも保険料が一律でした。

しかし、高齢者ドライバーの人口が増え、高齢者ドライバーの事故件数、損害額が増えてきました。そのため同じ35歳以上でも世代によっては事故率が少ないのに事故率の高い世代と同じ保険料では不公平が生じるようになりました。

そのためこのような世代別で保険料を変動する制度になりました。下記の条件で35歳以上の各世代の保険料はこちらになります。

各世代 代理店型 ソニー損保 SBI損保
30代 9,420円/月 8,090円/月 6,570円/月
40代 9,120円/月 8,060円/月 6,530円/月
50代 9,580円/月 8,280円/月 6,470円/月
60代 10,490円/月 9,270円/月 6,990円/月
70代 12,620円/月 11,670円/月 ※見積不可
80代 14,050円/月 16,810円/月 ※見積不可

このように全年齢、21歳以上などの年齢条件、35歳以上でも世代によって保険料が異なるのです。尚、年齢条件をごまかして乗ろうと思わないでください。

例えば35歳以上の車を34歳の同居の家族が借りて運転して事故をした場合、保険は一切ききません。保険会社は事故が起きると運転者の情報を求めます。その情報の中に生年月日を提示します。

生年月日を見て年齢条件に当てはまらない場合は有無を言わず保険は使用できなくなります。
その点を十分気を付けてください。

車の種類によって保険料は違う「主な車の保険料を比較」

保険料を決める大きな要因の2つ目は車の種類(車種)です。なぜ車種によって保険料が変わるかというと車種ごとに事故率や損害額が異なるからです。簡単な例でいうと軽自動車とベンツなどの外車が事故で乗れないぐらいの損害(全損)になったとします。

軽自動車も外車も保険でお金がおりるとします。軽自動車は新車だとしても100万円代で購入できます。しかし外車は数百万円、場合によっては1000万円代のお金になるかもしれません。

もし軽自動車も外車も同じ保険料なら軽自動車を乗る人は損をして外車を乗る人は得をしてしまいます。この不公平感をなくすために車種ごとに保険料が変わるのです。

また、5ナンバー以降の車種には「車両料率」という保険料を変動させる制度があります。車両料率とは車ごとに保険料を変動させる制度です。細かい内容を説明すると長くなるので割愛しますが、簡単に言うと世の中に出回っている車はそれぞれ事故率や損害額が異なるため保険料を変えるのです。

先ほど書いた軽自動車と外車の保険料の違いにも似ていますが、車両料率はその車自体の損害額だけでなく人にぶつけてしまった場合の損害額や自分のケガの費用なども反映して決めています。

ここではヴィッツでもモデルによって保険料が異なる、ヴィッツとフィットの保険料もそれぞれ異なるという事だけ覚えてください。

尚、軽自動車は車両料率がありません。自動ブレーキなどの割引はありますが、それ以外は一律同じ料率になります。それでは実際にどのぐらい車種によって保険料が異なるのか見ていきましょう。

軽自動車の保険料の相場

車種ごとにどのぐらい保険料が異なるのかわかりやすくするように車種以外は下記の条件で見積もりを依頼しました。

【保険料を出すための基礎条件】

年齢:それぞれの年齢制限に応じて変動

年間走行距離:5000~10000Km

使用目的:日常・レジャー使用

車種:各車種をそれぞれ後述します。

運転者限定:家族限定

等級:18等級

【補償内容】

対人賠償・対物賠償:無制限(対物超過あり)

人身傷害5000万円(搭乗中のみ)

車両保険:一般条件(自損事故の修理代まで補償するプラン)

免責:年1回目0円・2回目以降10万円

※免責とは保険を使うとき、自己負担する金額になります。

ロードサービス付き(ロードサービスでレッカー牽引使用後、レンタカー代日額7千円まで可能)

その他特約:弁護士費用あり

この条件でまずは軽自動車の保険がどのぐらいの値段になるのか見ていきます。平成26年製のNBOXで保険料を出します。

NBOX保険料比較

年齢条件 代理店型 ソニー損保 SBI損保
全年齢 17,000円/月 17,880円/月 12,910円/月
21歳以上 11,220円/月 9,980円/月 7,520円/月
26歳以上 7,790円/月 6,630円/月 6,080円/月
35歳以上 7,240円/月 6,380円/月

(30歳以上)

35歳以上は無し

基本は他の車種に比べて軽自動車が保険料が安くなります。もし保険料重視で車を購入する場合は軽自動車が一番保険が安いと覚えておいてください。

ヴィッツ、フィットなど5ナンバーの保険料の相場

続いてヴィッツやフィットと言った5ナンバーの自家用小型乗用車と呼ばれる車種の保険料の相場を見ていきましょう。
さて、今回はこちらのヴィッツで調べてみました。

自動車保険の補償は先ほどNBOXと同じ補償内容で設定しました。各保険会社、年齢条件の保険料がこちらになります。

年齢条件 代理店型 ソニー損保 SBI損保
全年齢 15,370円/月 15,750円/月 13,140円/月
21歳以上 10,710円/月 8,090円/月 7,630円/月
26歳以上 7,340円/月 6,580円/月 5,250円/月
35歳以上 6,970円/月 5,670円/月

(30歳以上)

35歳以上は無し

これはあくまでこのヴィッツの保険料という事になります。他の車では保険料が異なりますのでご注意ください。例えばヴィッツとフィットは保険料が異なります。

同じタイプの車種でも自動車保険の値段は変わる

また同じヴィッツでも型式や年数の違い、グレードの違いでも保険料は変わります。

同じ車でも型式、型番によって保険料が異なる

このように一見同じように見える二つのヴィッツでも型式が異なるだけで保険料が月額約1,000円異なるのです。もちろん同じ保険会社での保険料になります。型式が異なるだけでここまで差が開くのは驚きです。

プリウス、レクサスなど3ナンバーの保険料の相場

続いてはプリウスやレクサスなどの3ナンバーと言われる「自家用普通乗用車」の保険料を見ていきましょう。

3ナンバーは5ナンバーと比べると車の購入値段に差があります。例えばホンダのヴェゼルは新車で買うと約230万円になります。同じ3ナンバーでもレクサスのLSという車は約1,100万円です。購入金額が異なれば車種ごとの保険料も変わります。

今回は3つの車で保険料の相場を見ていきます。対象となる車はホンダヴェゼル、トヨタプリウス、レクサスLS600になります。

3ナンバーでも自動車保険の値段は異なる

いかがでしょうか。ヴェゼルとプリウスは同じハイブリット車で排気量もそこまで大きな差はありません。そして車両保険の価格も同額の190万円で設定してこの保険料の差が出ました。年間で言うと約25,000円の差額になります。一見そこまで大差のない車同士でもここまで保険料が変わるのです。

ベンツ、アウディなど輸入車の保険料の相場

先ほどは3ナンバーの保険料を記載しましたが、レクサスとプリウスの保険料に差があるのはイメージが付きやすいかもしれません。

そこで次は輸入車メーカーの車両同士ではどのぐらい保険料が異なるのか見ていきましょう。アウディとメルセデスベンツのほぼ同じ車両価格同士での保険料を調べてみました。

輸入車 保険料 比較

どちらも車両保険の価格は500万円で設定しています。同じ補償内容でも車種が異なるだけで保険料は年間で20,000円近く差が発生します。

以上のように車種ごとで保険料に大きな違いがあることが解りました。他の人の保険料を聞いて自分の保険が高いと感じてもこのような車種の違いでも保険料が全然異なるのです。他の人の保険料を聞いても車種が異なるだけであまり参考にならないのです。

等級によって保険の価格は違う「等級による保険料の違いを比較」

保険料が大きく変わる3つ目の要因は等級制度です。等級制度とは自動車保険に加入している期間や保険使用をされた人、されてない人などをそれぞれカテゴリに分けてそのカテゴリごとに保険を割り引くものです。

等級制度とは簡単に言うと長く入っても全然保険を使ったことが無い人と保険に入ってから頻繁に保険を利用する人の保険料が同じでは不公平が生じるからです。

保険を使わないで毎年数万円を支払い続けている人と毎年事故起こして数十万円保険会社からもらっている人が同じ保険料なら何としても事故を起こしたくなりますよね(笑)こういう事が起きないように等級制度があります。

等級制度について

具体的に等級制度とはどのようなものかまず説明します。より詳しい内容はこちらの記事に書いておりますのでこちらも併せて参考にしてください。

等級は全部で1から20等級まであります。

等級 1 2 3 4 5 6(F) 7(F) 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
無事故 64%

割高

28%

割高

12%割高 2%

割引

13%

割引

19%割引 30%割引 40%割引 43%割引 45%割引 47%割引 48%割引 49%割引 50%割引 51%割引 52%割引 53%割引 54%割引 55%割引 63%割引
事故あり 20%割引 21%割引 22%割引 23%割引 25%割引 27%割引 29%割引 31%割引 33%割引 36%割引 38%割引 40%割引 42%割引 44%割引

※右にスクロールすれば全体を見ることが出来ます。

自動車保険を新規で加入の場合、原則は6等級からのスタートになります。同居の家族で11等級以上の自動車保険に加入している人がいる場合、7等級からのスタートになります。一年間保険を使用しなければ更新のたびに1等級ずつ上がります。

7等級を例で言うと一年間保険を使用しなければ次の更新では8等級となります。反対に事故などで保険を使った場合、原則次の更新の時は3等級下がります。7等級であれば4等級になります。また、10等級以上の人は保険を使用すると事故あり料率という計算方法になります。

要は保険を使用すると値上げになってしまいます。この点もこの記事に載ってますのでご参考にしてください。それでは具体的等級の違いでどのぐらい保険料が異なるのか実際に見ていきましょう。

新規等級と20等級の保険料を比較

まず新規契約ある6等級、7等級(セカンドカー割引)と最高等級の20等級、その途中である14等級の4つの等級でそれぞれどのぐらい保険料が異なるのか比較していきましょう。

【保険料を出すための基礎条件】

年齢条件:26歳以上補償

年間走行距離:5000~10000Km

使用目的:日常・レジャー使用

車種:トヨタプリウス

型式:ZVW30 (平成26年9月製)

運転者限定:家族限定(家族限定が設定できない会社は「限定なし」で試算)

等級:18等級

【補償内容】

対人賠償・対物賠償:無制限(対物超過あり)

人身傷害5000万円(搭乗中のみ)

車両保険:一般条件 (自損事故の修理代まで補償するプラン)

車両価格:145万円

免責:年1回目0円・2回目以降10万円

※免責とは保険を使うとき、自己負担する金額になります。

ロードサービス付き(ロードサービスでレッカー牽引使用後、レンタカー代日額7千円まで可能)

その他特約:弁護士費用あり

この条件を基に主な等級における保険料を調べました。下記がそれぞれの保険料になります。

等級 代理店型 ソニー損保 SBI損保
6(新規)等級 22,980円/月 15,940円/月 15,820円/月
7(新規)等級 15,010円/月 10,320円/月 9,940円/月
14等級 11,670円/月 9,120円/月 9,220円/月
20等級 8,950円/月 6,760円/月 6,770円/月

まず6等級と7等級でも大きな違いがあります。同居の家族の中で11等級以上の人がいる場合にはセカンドカー割引を使うのがお得であることが解ります。14等級になると保険料も少し安くなりますね。そして20等級まで行くと14等級と比較しても同じ条件で年間で約3万円の差があります。

これを見て分かる通り他の人と話をする中で保険料がいくらという話をしても等級によってここまで違うのです。いかに他の人の条件を詳しく解らない状態で保険料がいくらなのか聞くことが参考にならないのかが解ります。

事故あり等級と事故なし等級の保険料を比較

次に事故を起こした人が保険を使用した後の事故あり等級と事故をせず上がってきた等級との保険料を比較します。

事故あり等級が出来た背景は保険を使用する人と保険を使用しない人が同じ等級で保険料が同じでは不公平が生じるからです。

実際に同じ等級で事故ありと事故なしでどのぐらい保険料が異なるのか見ていきましょう。車種や補償条件は先ほど記載したピンクで囲ってあるプリウスの内容と同じになります。

通販型では事故有等級は事前見積もりが出来ないので代理店型の保険会社の保険料になります。同じ14等級でも事故有と事故なしの差額は年間で約48,000円になります。同じ等級でも事故あり等級と事故なしではこれだけ保険料が異なるのです。

3年間の差額で見ると、約13万円の差になります。これより安い事故の損害では自己負担の方が安いということになります。

同じ等級でも事故で保険を使った等級と使わない等級との差がこれだけ異なるというのを覚えてください。

補償内容、その他の条件によって保険料は違う「主要補償内容で保険料を比較」

保険料が変わる最後の大きな要因が自動車保険の補償内容です。自動車保険は大きく分けて4つの補償に分かれます。事故で相手に対して補償を行う「対人賠償」と「対物賠償」。事故で自分の事を補償する「人身傷害」と「車両保険」の4つの補償内容です。

それぞれの補償内容を詳しく知りたい場合は知りたい補償をクリックしてください。

各補償額は自分である程度設定することができます。大きな補償にすれば保険料は高くなり、小さい補償にすれば保険料は安くなります。その中で保険料が大きく変わる補償内容の説明をします。

車両保険を付ける付けないで保険料は大きく変わる

保険の補償の中で対人賠償、対物賠償、人身傷害の補償額を変えてもそこまで保険料は変わりません。しかし車両保険は補償を入れる入れないの選択や補償タイプで大きくかわります。

車両保険はあなたの車の修理代を補償するものです。事故であなたの車が20万円の修理代が掛かるとするとそれを保険で支払ってもらえます。

なぜ車両保険が高いかというといくつか理由があるのですが、一つは車両保険を使う人が多いからです。大勢の人が車両保険で愛車の修理代を補償してもらうと保険会社としては大きな損失になります。

それを防ぐために車両保険は保険料が高くなります。それでは実際にどのぐらい保険料が異なるのか比較していきましょう。

まず車両保険には2つのタイプがあります。各補償内容はこのように異なります。

この2つのタイプと車両保険無しの保険料の比較が下になります。

【対象条件】

保険契約者(記名被保険者)

・32歳男性

・免許の色:ゴールド

・等級:16等級

対象自動車:トヨタ・プリウス(型式:DAA-ZVW30)

初度登録:平成26年5月

【年齢条件】:26歳以上

【運転者限定】:本人・配偶者限定

【使用目的】:通勤・通学使用(年間走行距離10000キロ)

〇補償内容

【対人賠償】:無制限

【対物賠償】:無制限

(対物全損時修理差額費用特約付き)

【人身傷害】:5000万円(乗車中のみ)

【車両保険】:車両価格145万円 自己負担0円・2回目以降0万円

【その他特約】:弁護士費用特約(自動車事故のみ)

この条件をもとに車両保険の二つのタイプと、車両保険に入らない場合の保険料の違いを算出しました。また、より分かりやすいように、通販型と代理店型で保険料でまとめてみました。

車両保険の種類 代理店型 通販型(イーデザイン損保)
一般条件 119,180円(年) 67,510円(年)
車対車A(エコノミー) 82,710円(年) 46,710円(年)
車両保険なし 51,700円(年) 30,630円(年)

このように車両保険のあるなしでは保険料が大きく異なります。一般条件と車対車Aの保険料の差はあ代理店型で約35,000円、通販型で20,000円の差になります。一般条件と車両保険なしでは代理店型で約67,000円、通販型で37,000円の差額になります。

良く「私の保険は車両保険入って保険料が〇万円だよ」という人がいます。しかし、この車両保険が実は車対車A(エコノミー)の保険である場合もあります。

周りの人とこういう話になった時、その車両保険が一般条件なのか、もしくはエコノミーなのか、その違いを本人が理解していなければ全然参考にならないのです。

使用目的、走行距離で保険料は変わる

自動車保険は使用目的や走行距離でも保険料が変わります。自動車事故が起きる確率は走行距離と関係してます。たくさん車を運転する人ほど事故にあう確率が上がるからです。詳しい根拠はこちらに記載しましたのでご覧になってください。

そのため保険会社は走行距離や使用目的によって保険料を変える仕組みを取ってます。使用目的も週末しか乗らない「日常・レジャー使用」の人と、ほぼ毎日乗る「通勤・通学」使用では走行距離が異なるので保険料に差をつけております。

それでは具体的にどのぐらい保険料が異なるのか見ていきましょう。

保険契約者(記名被保険者)
・27歳男性・独身・免許の色:ブルー・等級料率:16等級・車名:トヨタ・プリウス(型式:DAA-ZVW30)・初度登録:平成26年5月【年齢条件】:26歳以上【運転者限定】:本人・配偶者限定

補償内容

【対人賠償】:無制限

【対物賠償】:無制限
(対物全損時修理差額費用特約付き)

【人身傷害】:5000万円(乗車中のみ)

【車両保険】:一般条件
(自損事故まで補償するタイプ)

車両価格145万円 自己負担0円・2回目以降10万円

【その他特約】:弁護士費用特約(自動車事故のみ)

この根拠を基に走行距離別に計算した保険料が下記になります。今回はソニー損保で走行距離別の保険料を試算しました。

ソニー損保 走行距離別保険料

年間走行距離 年間保険料(日常使用) 年間保険料(業務使用)
3000km以下 71,550円
5000km以下 76,690円
7000km以下 80,970円
9000km以下 88,030円
11000km以下 92,490円
16000km以下 108,650円 108,750円※
16001km以上 114,220円 108,750円※

※業務使用の場合、走行距離の申告は不要

このように使用目的と走行距離で保険料は変わっていきます。気を付けて欲しいのは保険料を安くするために使用目的や走行距離をごまかすと実際に事故が起きた時に保険が効かないことがあります。
詳しい内容はこちらの記事を参照してください。

このように車両保険や年齢制限までは行きませんが、使用頻度や走行距離でも保険料が変わるのです。

自分の条件で他の人がいくら払っているのか価格の相場を知りたい

以上のように自動車保険の料金はものすごく細かい条件設定などにより決まってます。単純に1台の保険はいくらです。というものではないことが理解して頂けたのではないでしょうか。
しかし、もし自分と同じ条件であなたより安い人がいたら詳しく話を聞きたくないですか?

同じ条件でも安くできる可能性

もしあなたの現在の保険条件とほぼ変わりないのに安い人がいた場合は保険会社が違うのかもしれません。保険会社ごとに保険料はそれぞれ異なります。

かつてはどの保険会社に入っても保険料は一緒でした。しかし保険の自由化が解禁されてから各社が競争するようになりました。商品に特色を出す会社もあれば値段で勝負をする会社もあります。

各社の基本の補償内容に差はない

保険料が安いとサービス悪いんじゃないの?と思ってしまいますが、私の経験上、確かに事故後の対応などでトラブルになる場合もあります。

しかしそれは高い保険料を払う会社でも起こります。要は事故後の対応は保険料の問題ではなく対応する保険会社の担当者により異なります。

1皿100円の回転寿司に行ってすごい丁寧な接客する人もいれば無愛想な人もいます。
それは高級なお寿司屋さんも一緒ですよね。

対応は人それぞれなので値段によって異なる訳ではありません。

肝心なのは補償内容です。いざの時に保険が支払われるかどうかです。この補償内容については各社大きな差がありません。一部の保険会社で車両保険の年2回目以降は10万円差し引くなどの条件はありますがそこまで大きな差ではありません。

あなたの自動車保険が各社いくらになるのか

補償内容に差がないのであればあなたの保険をどの会社で入っても大きな違いはありません。現状のサービスと価格に不満があるのであればこれを機会に保険会社を見直す事をお勧めします。

各保険会社にそれぞれ見積もりを依頼する事も出来ますが電話したり、条件をそれぞれパソコンやスマホで入力するのは時間が掛かってしまいます。

一括見積もりサイトというたくさんの保険会社の見積もりを一回で出してくれるサービスがあります。
これを使えばあなたの条件で各社の保険料がいくらになるのか簡単に比較出来ます。まずはあなたの適正価格がいくらなのか、一括見積もりサイトで調べてみるのも悪くはありません。

まとめ

いかがでしたでしようか。今回説明をした内容をまとめてみます。

・自動車保険は人それぞれ条件によって保険料が全く異なる

・保険料を決める大きな要因は年齢条件、車種、等級、補償内容

・使用目的や走行距離によっても保険料が多少異なる

・自分と同じ条件で他の保険会社から見積もりを取ることで適正価格が分かる

以上になります。

自分の保険料が高いのか、それとも安い方なのか、だれもが気になります。それを知るためには他の人から聞くのではなく、一度一括見積もりサイトで調べてみることで、今の契約条件でいくらになるのか正確な情報を得ることが出来ます。参考にしてください。

一括見積もりサイトのおすすめな点と不満な点【実際に使用して検証】

あなたは「保険会社を見直すのに一括見積もりサイトで調べてみたいけど、使った事ないから不安」と思っていませんか?

通販型自動車保険は保険料が安いのがウリですが、どの保険会社にすれば良いか迷います。そこで一括見積もりサイトから各社の見積もりを取って比較検討したいところです。しかし実際に使おうとすると、いくつかの不安があります。

例えば「一括見積もりをするうえで必要な情報や準備しておくものが解らない」「情報を入力するのに時間がかかるかもしれない」「住所や連絡先を入れるけど後から勧誘の連絡が来るか心配」という不安を抱えてしまいます。

そこで今回は、一括見積もりを実際に使ってみた私が、そこで感じた良い点や問題点を書いていきます。

使用して実感した一括見積もりサイトを利用した方が良い人

私が一括見積もりサイトを実際に使ってみてわかったのは、以下のような事を検討している人にとっては非常に便利なものだということです。

①現在通販型自動車保険を検討しているけど、保険会社は決まっていない人

②保険料が一番安い保険会社を調べたい人

③通販型自動車保険で3社程度まで絞っている人

順に説明していきます。

①はテレビCMや周りの人から「通販型自動車保険は安い」と聞いて自分の保険がどのぐらい安くなるか、一度確認をしてみたいと思っていた人です。

一括見積サイトでは現在加入中の保険会社と同じ補償内容を入力することで、各自動車保険の見積もりが出てきます。色んな保険会社の比較が容易に出来ます。

②は普段車に乗る機会が無く、今まで事故を起こしたことが無い人で「自動車保険料を支払うのがもったいない」と感じている人です。

「本当に自動車保険は無駄な出費だけど、いつ事故が起きるか解らないから保険を辞めるのは不安」と思っていませんか。そう考えている人は一括見積サイトで一番安い保険会社を探す事をお勧めします。

③はネットや周りから評判を聞いて、3社から4社程度まで保険会社を絞っている人です。候補の保険会社のホームページからそれぞれ見積もりを作ってみるのも良いのですが、一社ごとに必要な情報を細かく入力するのは非常に手間がかかります。

また、自分でしっかり管理をしないとそれぞれの会社ごとで補償内容が異なったりします。一括見積サイトでは希望の補償内容を入力出来ます。そのため各社ごとの比較が容易に出来るようになります。

以上のような①から③に当てはまる人は、一括見積もりを利用することをお勧めします。それ以外の人でも、一括見積もりに興味のある人はこれから記載する実際の使い方を参考にして検討してください。

実際の使い方

それでは実際に、一括見積サイトをどのように使うか解説していきます。

見積もりをするために必要な書類

まず一括見積サイトで見積もりを作るうえで下記の書類を用意してください。

①車検証

②現在自動車保険に加入している人は自動車保険証券、もしくは自動車保険満期更新のお知らせ

①車検証は自動車の車両情報を記載するために必要な情報です。見積もりを取るのに必要な車両情報は、保険証券にも一部記載してあります。しかし、全ての保険会社の書類に記載されているものではないので念のため車検証を用意してください。

②証券が必要な理由は現在の条件が細かく書いているからです。一括見積もりを利用するという事は保険会社を乗り換えることになります。その場合、今の契約情報が必要になります。

もし証券を紛失してしまった人や今回初めて保険に入る人は車検証だけで良いです。また、更新を2ヶ月以内に迎える人は現在の保険会社から「自動車保険満期更新のお知らせ」という書類が送られてきます。こちらの方が証券よりも細かい情報が入っているので、おすすめです。

それでは実際の画面を載せながら解説していきます。今回は「保険スクエアBang」という一括見積サイトを利用しました。最初のページは車両情報の入力になります。

こちらに必要な情報を車検証から見つけて記載します。入力したら次のページに進みます。

今度のページは現在の車の利用状況を選択する項目です。現在自動車保険に加入している人は今の使用状況を、初めて加入する人はこれから予定している使用状況を選択してください。

現在加入の人は今の使用状況を、新規で加入する人はこれから予定している使用状況を入力してください。

次に現在加入中の自動車保険の契約内容になります。

こちらは証券や満期案内に記載されている情報を確認し、入力してください。一番下の「事故について」はこの1年間で事故が起きて保険使用したのか、という保険使用の有無を選択します。

保険使用の有無は満期案内に書いてある場合もあります。記憶があいまいな場合はそちらを参考にしてください。

次は自分の情報を入力する画面です。

住所、電話番号、メールアドレスなどを入力します。住所や連絡先を開示することに抵抗あるかもしれません。

しかし、一括見積サイトから送られてくるのは、はがきで送られてくる各社の見積もり結果ぐらいです。電話番号を入力しても通販型の保険会社から連絡が来ることもありません。詳しい事は後ほど記載します。

次に車の所有者情報、運転者情報を選択します。

車の所有者とおもに運転する人の情報を選択します。免許証の色について、ゴールド免許とブルー免許で保険料代わります。ゴールド免許の人の方が保険料は安いです。正確な保険料を出すためにも免許証の色は正確に選択してください。

次は実際の見積もりを作るうえで重要な補償内容の入力になります。

どのぐらいの補償にすればいいか

住所などを記載した後は補償の入力になります。

現在自動車保険に加入していて補償についてある程度知識のある方であれば迷わず入力できます。しかし、新しく保険に入る方は補償と言われても良く解らないはずです。

あまりにも保険料の安さを重視して軽い補償にしてしまうと、事故が起きた時に高額な自己負担が発生する可能性もあります。

このサイトでお勧めの補償内容を記載した記事がありますので、そちらを参考に補償内容を入力してください。

次に運転者限定や年齢条件を入力します。

新規で保険に加入する人はどれを選択して良いのかわかりづらいかもしれません。自分以外で運転する人が今の段階で決まっていない場合、まずは自分だけが運転できるように設計することをお勧めします。

運転者の範囲を広げると誰が乗っても大丈夫で誰が乗るのはダメなのか解りづらくなるからです。

運転者限定や年齢条件について書いたページがありますのでこちらも参照してください。

補償内容の選択が終わると全ての入力が完了します。

今回見積もりを受け取ることが出来る保険会社の一覧が出てきます。私の場合今回は通販型8社、代理店型1社、共済型1社の見積もりが取れることになりました。受取可能な全ての保険会社からの見積もりを希望する場合にはそのまま「見積もりを受け取る」のボタンを押してください。

もし代理店型や共済型の見積もりが不要な場合、下の※印で「特定の保険会社に見積もりを依頼したい場合は」という部分をクリックすると保険会社を指定することが出来ます。

再度見積もりを依頼する保険会社を確認して問題無ければ「見積もりを受け取る」のボタンを押してください。

見積もり請求完了のページになります。以上が一括見積サイトの手続きの流れになります。所要時間は早い人なら3分もあれば入力できます。

一括見積もり依頼後の各保険会社の対応

一括見積もりを請求した後、一括見積サイトの運営会社と請求を掛けた各保険会社からメールが届きました。

メールを見ると各保険会社がそれぞれ自分の見積もり専用ページを作成してくれています。IDやパスワードを入力すれば簡単に見積もり結果が出る仕組みです。専用ページから補償の修正なども出来るので便利です。

また、各保険会社から自宅に今回の見積もりのはがきも届きました。

はがきにも今回の見積もりとマイページの入り方が載っています。メールが迷惑メールやブロックが厳しく届かなかった場合でも、はがきからマイページに入れるので安心です。

実際にどのぐらい保険料の違いがあるのか?

実際に一括見積サイトから送られてきた見積もり結果で、どのぐらい各社の保険料が異なるのかを説明します。各社から送られてきた見積もり結果をまとめました。

見積条件一覧

年齢条件:35歳以上(各社により異なる)

運転者条件:本人・配偶者限定

等級:15等級  免許の色:ゴールド

車両:スズキ スイフト  型式:ZC72S

【補償内容】

対人賠償:無制限  対物賠償:無制限

人身傷害:5000万円  搭乗者傷害:1000万円

車両保険:一般条件(フルカバータイプ)

車両保険免責:1回目5万円 2回目10万円(免責0円特約希望)

 

この内容を一括見積もりサイトに入力し、出てきた各社の見積もりがこちらになります。

保険会社名 朝日火災 SBI損保 チューリッヒ ソニー損保 アクサダイレクト セゾン自動車保険 三井ダイレクト イ―デザイン損保
年間保険料(円) 67,880 41,880 46,070 59,500 42,400 52,230 52,930 54,140

一番左の朝日火災が「代理店型保険会社」になります。それ以外の7社は「通販型保険会社」になります。実際に比較してみると代理店型と通販型の保険料の差もありますが、同じ通販型でも保険料に差があることがわかります。

一括見積もり使用後の勧誘度合い(電話はかかってこないのか?)

一括見積サイトを利用することに抵抗のある人に話を聞くと、「使った後にしつこく勧誘されそうで怖い」という声が多いです。しかし、今回実際に使用して電話勧誘があったかというと一切ありませんでした。

これは、一括見積サイトの運営会社が保険代理店を兼ねているのが理由かもしれません。「保険スクエアBang」の保険契約の流れについて記載しているページを見ると、関連会社が保険代理店として各保険会社に登録しています。

例えば「保険スクエアBang」からユーザーの情報を各代理店型保険会社に流す形態なら勧誘が強いかもしれません。なぜなら保険会社から代理店に見積もり依頼をする形になるからです。

代理店は契約を取りたいですから電話連絡などで必死に勧誘するかもしれません。一方、一括見積サイトを運営している会社が代理店型の保険を取り扱っている場合は異なります。ユーザーがどの代理店型保険会社で加入しても一括見積サイトの運営会社の売上になるからです。

一括見積もりサイトは情報提供の一環として代理店型も含めた保険会社の保険見積もりを提示するのです。そして、ユーザーに比較検討をしてもらい、納得した保険会社に契約してもらいたいのです。

以上のことから一括見積もりサイトを利用した場合はしつこい電話勧誘が無いので安心して利用してください。

使って分かった一括見積もりのメリット・デメリット

実際に一括見積サイトを利用して「ここは便利だな」と思った点と、「ここは改善してほしいな」と思った点をまとめました。

一括見積もりサイトを利用してわかったデメリット

①全会社の見積もりが取れるわけではない

保険スクエアBangは全19社から見積もりを取ることが出来ますが、今回試してみた結果、見積もり依頼が出来た会社は10社でした。

その他の9社から見積もりを取る方法は、補償内容や過去の見積もりサイトの使用実績などで取れるようになるようです。

ちなみに他の一括見積もりサイトでも試してみましたが、結果は同じように6から7社の見積もりが依頼できる程度でした。しかし、通販型の有名な会社の見積もりは全て入手できるので、そこまで全社から取れないことにこだわる必要はないです。10社も取れれば十分比較検討出来ました。

②全ての会社が同じ条件を提示するわけではない

赤い四角で囲った部分のように、補償内容や条件は各社共通ではないです。例えば車両保険について、車両の保険金額は各社によって違います。「搭乗者傷害」も付いているところと付いてない会社に分かれています。これは年齢条件の規定や補償内容が保険会社ごとでそれぞれ異なるからです。

自分の中で候補として優先順位の高い保険会社に、入れておきたいと考えていた補償が含まれていない場合、マイページから補償内容を確認してください。補償が抜けている可能性もあります。その時は再度補償を修正して見積もりを変更してください。

変更した保険料と他の保険会社の保険料と比較したい場合は、また一覧表に戻って比較することができます。

③代理店型の見積書が取りづらい

保険Bangの見積もりで代理店型の見積もりを取れたのは1件でした。しかし、ほかの一括見積もりサイトで入手しようと思ったところ、なぜかどのサイトでも見積もりが取れませんでした。

理由はさだかではありませんが、もしかすると一括見積もりを利用する人のターゲットが保険料重視だからかもしれません。

一括見積もりサイトを利用される多くの人が保険料の安さを求めて利用します。代理店型は保険料ではどうしても通販型に勝てません。そのため効率を考えて一括見積もりサイトの初回利用者には代理店型の見積もりを依頼しないのかもしれません。

代理店型の見積もりも多く取りたいと思っていた人にとっては、物足りない結果になるかもしれません。

以上が一括見積もりサイトを利用して感じたデメリットになります。②の各保険会社の補償内容や条件が異なる点について気になるかもしれません。しかし、補償や条件の違いについては細かい部分で異なる程度なので、そこまで過敏に気にする必要はないです。

「代理店型保険会社の見積もりをたくさん欲しい」と思っていた人は初回の一括見積もりで取得が難しいので、代理店型の各保険会社に見積もりを依頼してください。ただし、代理店からの電話連絡などが多く来るかもしれませんのでその点は十分注意してください。

一括見積もりサイトを使用してわかったメリット

①数社の見積もりを簡単に比較することが出来る

これは一括見積もりの一番のメリットと言っていいかもしれません。各保険会社の保険料が一目瞭然で解ります。見積もりを依頼した後にサイト運営会社からメールが来ます。

上記のメールに記載されたURLから見積もりを依頼された各保険会社の保険料、補償内容の一覧表が見れます。

これが非常にわかりやすいです。例えばどの保険会社が安いとか、でも補償内容が違うからそこを修正しても他社よりもまだ安いのかなど今後じっくり検討するうえで比較できる指標になります。

②各社の補償の変更が簡単に出来る

先ほどの一覧表を見ると全ての保険会社が一律の補償内容というわけではありません。比較検討し始めると「ここの補償変えると保険料いくらになるのかな」という気持ちが出てきます。

そんなときもオンライン契約を申し込むというボタンをクリックすると、保険会社のマイページに進むことが出来ます。

ソニー損保のオンライン契約をクリックした後のページが下記になります。

「オンライン契約」をクリックしてもすぐ契約とはなりませんので安心してください。見積もり内容が出て来るだけです。必要な情報はすべて一括見積もりの情報を反映しています。修正したい補償内容のページに進み、修正をするだけで簡単に保険料を再計算することが出来ます。

また、メールやはがきで届く各保険会社のマイページからも補償内容の変更は可能です。


こちらはイーデザイン損保のマイページです。変更したいプランの変更ボタンをクリックすれば簡単に補償内容を変更することが出来ます。

このように一括見積もりサイトを利用すると、保険会社ごとに車両情報や補償内容を最初から入力しなくて済むので非常に便利です。

③入力で解らないところも質問できる

「保険スクエアBang」では一括見積もりの項目を入力している時に解らないところがあった場合、右下のキャラクターに質問をすることが出来ます。

例えば車の型式が解らない場合、このキャラクターに質問すると答えが返ってきます。

自動車保険に初めて加入する人でもこの質問サービスで安心して見積もりを作ることが出来ます。

まとめ

今回は、私が一括見積もりを実際に使ってみた感想を述べてきました。私のような普段から保険に携わる立場の人間でも入力しながらためらう部分がありました。

「入力に時間かかったら面倒だな」「保険会社から連絡たくさん来るのかな」「各社ばらばらに見積もりが来てもわかりづらそうだな」などと考えながらサイトに入力しました。

ところが、実際に使ってみると入力にはそこまで時間がかかりませんでした。電話番号も入力しましたが一切連絡はありませんでした。不安があった電話の勧誘が一切ないのは驚きでした。代理店型の保険会社からも連絡は来ませんでした。

各保険会社に質問したい場合はマイページやチャットで対応してもらえます。保険会社のプレッシャーを感じることなく自分が納得いくまで比較検討することが出来ます。

保険料をしっかり見直したい人には一括見積もりサイトはおすすめの方法です。

自動車保険を満期や途中で乗り換える方法について詳しく解説

あなたは色んなきっかけから「自動車保険乗り換え」を考えたことがあるのではないでしょうか。

普段何気なく入っている自動車保険ですが、車を買い替えるときに販売店から「自動車保険の見直しさせてください」と提案されることがあります。また、テレビのCMで「自動車保険の更新は安く見直せるチャンス」とみることで今の車の保険を見直せば安くなると考えるきっかけになります。

過去に乗り換えの手続きをした人であれば抵抗感なく保険を乗り換えることが出来るかもしれません。しかし、今まで乗り換えたことの無い人は大きな決断です。保険会社を乗り換えることに「失敗するのではないか」と不安に思うかもしれません。

そこで、今回は保険を乗り換えるうえで必要な知識や失敗しない手続き方法について説明します。

自動車保険の乗り換えについて

自動車保険の乗り換えは携帯電話の乗り換えと同じ印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

確かに自動車保険の乗り換えも携帯電話の乗り換えと同様、自分の車の保険を他社の保険会社に乗り換えます。また、車の保険を乗り換えるメリットも「毎月支払っている保険料を安くできる可能性がある」ということです。

各保険会社ごとに自動車保険の料金は異なります。いざとなった時の対応も各社によって異なるので、単純に安さだけで乗り換えるのは危険ですが、一括見積サイトなどで比較し同じような補償条件でも各社保険料が異なります。

私は携帯電話の乗り換えをしたことがありますが、携帯電話に比べれば自動車保険の乗り換えはそこまで難しくないです。

携帯電話の乗り換えの一番手間なことは違約金の発生です。2年や3年の間のたった1ヶ月間以外は全て違約金が掛かり、しかもそのタイミングを携帯電話の会社が案内してくれるわけではないので本当に大変でした。

それに比べると自動車保険は後述する保険の等級を気にしなければ毎月乗り換えるタイミングがあり、仮にタイミングを逃しても違約金は掛かりません。また、携帯電話会社の乗り換えと異なり契約プランは各社で大きな差もありません。

ここまで見ると自動車保険の乗り換えは良い事づくめのように見えますが、デメリットもあります。

デメリットは乗り換えの手続きに手間がかかるという事です。そして、その手間を惜しんだり、保険会社が手続きすると勘違いをしてそのままにしておくと場合によっては保険が消滅することもあります。そうならない為にも保険の切り替えの仕組みや手続きについて理解してください。

契約満期と契約途中での乗り換えの違い

まず、乗り換えに際して二つのパターンがあるので説明します。それは、車の保険契約が満期になるタイミングで乗り換えるパターンと、契約途中に乗り換えるパターンの二つです。

満期での乗り換え、途中での乗り換え、それぞれメリットデメリットがありますので、順に説明していきます。

契約満期での乗り換え

自動車保険を契約満期で乗り換えるメリット

契約満期のメリットは下記になります。

  • 乗り換え手続きが簡易にできる。
  • 保険の等級も1等級あがる。
  • 現保険会社の更新案内の内容をもとに比較できる

順番に説明します。

  • 乗り換え手続きが簡易

詳しい説明は後述しますが、満期と契約途中では、現在契約している保険会社に対しての手続きが異なります。契約途中の乗り換えの場合、今の保険会社と解約の手続きをしなければなりません。郵送対応か窓口に行って行う形になるので非常に手間がかかります。

その点、満期の場合には今の保険会社へ電話一本で「満期をもって終了」と言えば終わりです。ちなみに、自動更新される保険会社と自動更新しない保険会社がありますが、どちらの保険会社であっても念のため連絡を入れることをおすすめします。

なぜなら、誤って自動更新するのを防ぐためです。まれに自分は自動更新サービスではないと思っていても認識違いで自動更新サービスに入っており、その結果自動更新されていたというケースもあります。保険会社に満期の終了の連絡するのはそれを防ぐためです。

  • 等級が上がる

自動車保険は保険料を決めるうえで等級制度を利用してます。乗り換えはこの等級を他社に移行する手続きでもあります。等級は原則6等級からスタートし20等級が上限になります。その間の等級の契約は1年経過すると1等級上がります。

等級が上がる目安は契約満期ごとになるので、契約満期で乗り換えると自動的に1等級あがります。詳しい事は後述します。

  • 現保険会社の更新案内の内容をもとに比較できる

自動車保険の満期の2ヶ月前ぐらいに保険会社から更新案内の書類が郵送されます。この書類が乗り換え時の見積もりを作る際にとても役に立ちます。

満期のご案内見本

※日新火災海上保険より抜粋、一部加筆

このように、満期更新の案内には正確な見積もりが作れるだけの情報が記載されています。乗り換え後の保険料と比較する場合、更新後の同条件での保険料の記載があります。これを確認してください。

理由は更新後の保険料の見直しをせず他社に乗り換えた結果、元の保険会社の方が安かったというミスを防ぐためです。

これだけ情報があればほとんどの保険会社で正確な見積もりが作成できます。契約途中での乗り換えの場合は、今の保険会社との契約した時に受け取る「保険証券」という契約内容の一覧表があれば大丈夫です。ただ、万が一証券を紛失してしまった場合、自分の補償内容は保険会社に確認しないと解りません。

そういった意味でも問い合わせをせずに保険会社から自動で送られてくる満期案内は大事な情報になります。

契約満期で乗り換えるデメリット

反対に、契約満期の乗り換えのデメリットは以下になります。

契約満期の途中に保険業界全体で保険料の値上げが発生する場合がある。

自分が満期を待っている間に保険業界全体の収支が悪化し、各社値上げを実施した場合、満期の時には今の保険料よりも上がる可能性があります。その場合、契約途中で乗り換える方法が良い可能性があります。現在、値上げの動きは落ち着いてますが、2010年から5年ほどの間に自動車保険は「改悪」とも言える保険改定を保険業界全体で繰り返し行いました。

理由は自動車保険の収支の悪化です。お客様から支払ってもらう保険料よりも事故などで支払う保険金の方が多かったためです。そのため、毎年、もしくは半年ごとに保険内容の改定を行い実質的な値上げや補償内容の廃止をしてきました。

2017年頃から保険業界全体で制度改善の方向に動いています。保険料を値下げする保険会社も多くなりました。しかし、また業界全体の収支が悪化した場合、自分の満期の時には値上げを実施している段階かもしれません。

条件にもよりますが、その場合には契約途中の乗り換えも検討してください。但し、契約途中からの乗り換えと比べるとデメリットは少ないです。

契約満期で乗り換える手続き方法

先ほども記載しましたが、契約満期での手続きは契約途中の乗り換えと異なりとても簡易です。

このように契約満期2ヶ月ぐらい前から準備をして、満期1ヶ月前ぐらいに新たな保険会社との契約手続き、前の保険会社に満期をもって終了の連絡をすれば良いです。

解約用の書類が無い場合がほとんどなので、仮に保険満期ぎりぎりになっても前の保険会社に満期をもって終了と連絡をしておけばその場で解約が成立します。

満期をもって乗り換えの場合、①新保険会社との契約手続き、②契約手続き後に前の保険会社に課満期をもって終了の申し出、これを抑えておけば大丈夫です。

自動車保険の契約途中での乗り換え

契約満期での乗り換えは手続きにそこまでわずらわしいものはないのですが、契約途中の乗り換えの場合には手続きに細心の注意をはらって行う必要があります。

それは、契約途中の場合には解約手続きとして書類の取り交わしが発生するからです。また、解約日の決定も自分が要望している解約日に間に合わない場合もあります。

 自動車保険を契約途中で乗り換えることのメリット

  • 保険会社を変えることで保険料がすぐに安くなる可能性がある。

先ほど書いた通り契約途中の乗り換えは手続きが面倒であり、注意も必要になります。それでも途中で乗り換えるメリットはやはり、「すぐに保険料が安くなる可能性があるから」です。また、保険の場合、携帯電話と異なり違約金が無く、月割り単位で解約が出来るので、早ければ翌月から保険料が安いプランに乗り換えられる場合もあります。

  • 車の購入金額が安くなる場合がある。

これは保険業界のコンプライアンス上、やってはいけないと言われてますが、新車や中古車など、車を買い替える時に自動車販売車から保険を乗り換えた場合、車の値下げをしてもらえる場合もあります。

※コンプライアンスとは「法令遵守」の意味です。その業界、業種の法律、ルールを守ることを言います。

コンプライアンス上してはいけない理由は、自動車保険の保険料は値下げ行為が出来ないというルールがあるにもかかわらず、保険を乗り換える代わりに車を値下げするというのは実質的な保険料の値下げ行為になるためです。

しかし、この業界にいると大手の販売会社までこの値下げ行為を行っております。保険業界にとってはデメリットになりますが、お客様にとってはメリットの場合もあります。

契約途中での乗り換えることのデメリット

反対にデメリットは以下の内容になります。

  • 等級進行が遅れる(20等級以下の場合)
  • 保険を使った人はすぐに事故あり等級になってしまう
  • 乗り換え手続きに手間がかかる
  • 乗り換えのタイミングを誤るとかえって多く保険料を支払うことになる
  • 乗り換え手続きを誤ると保険期間に空白、最悪新規等級になってしまう

順に説明していきます。

  • 等級進行が遅れる

各契約には保険料を決める「ノンフリート等級制度」があります。

ノンフリート等級制度の仕組み

 

※事故の種類によっては1等級ダウン事故または等級に影響しない(ノーカウント)事故もあります。

”SBI損保ホームページより抜粋”

詳しい事は後述しますが、保険の新規契約は原則6等級からスタートし、保険を使用しなければ翌年1等級上がります。等級が上がるごとに保険料の割引率が変動します。そして上限は20等級になります。簡単に申しますと等級は一年ごとに進行するので、契約途中に乗り換えるとその分進行が遅れることになります。

このように乗り換えなければ進行する等級は乗り換えた場合、乗り換え時点から一年間になります。例えば、契約更新してから1ヶ月後に乗り換えた場合、最大11ヶ月割引が遅くなります。

  • 保険を使った人はすぐに事故あり等級になってしまう

一年間保険を使用しなければ等級は1等級上がりますが、反対に事故などで保険を使用した場合、3等級下がります。そして、ただ下がるだけでなく、保険使用者は「事故あり等級」という割引率に3年間なります。

~ソニー損保ホームページより抜粋~

保険を乗り換える場合、保険使用後の等級は3等級下がります。そのため、乗り換えなければ満期まで事故あり等級にならないのに、乗り換えた場合は事故あり等級になるので、その分早く保険料が高くなります。

  • 乗り換え手続きに手間がかかる

保険満期の乗り換えと違い、契約途中の乗り換えには今の保険会社と解約手続きをしなければならないので、その分手間がかかります。解約手続きは解約書類に署名をする簡単な物ですが、ネット型保険でも代理店型保険でも共済型でも解約の場合には書類を郵送、もしくは保険会社や代理店に来店して記入する形になります。

また、解約日と乗り換えの契約日を合わせなければならないので、その点を今の保険会社にしっかり確認をしたうえで行わなければなりません。

  • 乗り換えのタイミングを誤るとかえって多く保険料を支払うことになる

乗り換えに伴う今の会社との解約日と、新しい会社との契約日を同日にしないと、保険がだぶるか保険が空白になるかのどちらかになります。

例えば契約した即日に解約したいと言ってもその日に解約の署名手続きをしなければ成立しません。翌日解約となった場合、殆どの保険会社が月割り解約となるため、一ヶ月分余分に保険料を払うことになります。

  • 乗り換え手続きを誤ると保険期間に空白、最悪新規等級になってしまう

反対に、今の保険会社の解約を新しい契約日より前の日付で解約してしまうと、保険期間に空白が生じます。

 

このように空白期間が8日以上発生した場合、等級は新規からの6等級になってしまいます。せっかく今までこつこつ上げた等級が一気になくなります。こうなってしまうと乗り換えがかえってあだとなってしまいます。

自動車保険を契約途中で乗り換えるときの手続きについて

安くするために乗り換えをするのですから、契約の重複や空白による等級戻しに合わないように慎重に行ってください。

以下の図は契約途中での乗り換えで失敗しない方法になります。

 

契約途中の乗り換えで一番気を付けるべきなのは解約日の確認です。解約日が確定すればその日に合わせて乗り換えの契約をすればいいのです。この図を参照にして乗り換え手続きを間違いないように行ってください。

自動車保険の乗り換え手続きの期限について

乗り換えをするまでの期限は満期と契約途中で異なります。契約満期の場合、契約満期をもって終了の申し出をするだけで良いか事前に確認してください。申し出だけで良い場合は、最悪契約満期の1週間前ぐらいでも乗り換え可能です。但し、これはあくまで最悪の場合です。

後で連絡すれば良いと思ってうっかり連絡しないと、前の保険会社が自動更新をしている場合もあります。余裕をもって行ってください。契約途中乗り換えの場合、私は最低でも3週間前までには手続きを完了することをお勧めします。

 乗り換えで気を付けるべき等級制度について

今までの記述で「乗り換えで気を付けるべきは等級を次の保険会社にスムーズに引き継ぐことだ」という事は良く分かったと思います。等級というのは保険料を決めるうえでかなり重要になりますので、ここでは乗り換え以外にも知ってほしい等級制度について簡単に説明します。等級制度について覚えてほしいポイントは5つあります。

①新規は6等級からスタート

②保険を使用しなければ毎年1等級ずつ上がる

③事故で保険を使用した場合、3等級下がる

④等級は空白期間が8日以上空いた場合、実質消滅し6等級に戻る

⑤5等級以下、もしくは事故有り期間の場合は空白期間が13か月以内の場合消滅しない

ポイント①、②、③、④については先述した通りです。

ポイント⑤について、「ポイント④で空白期間が8日以上空いたなら6等級に戻るのではないでしょうか?」という質問を受けます。

ポイント⑤がある理由は、5等級以下は6等級と比べ保険料が高くなるためです。例えば、保険の等級が6等級の人が一年で数回事故を起こして保険を使用した場合、翌年は2回以上の事故で1等級まで下がり、64%割増の保険料になります。

ポイント⑤のルールが無ければ、「8日間保険の更新を放置すれば、また6等級の19%割引にする」ことが出来てしまいます。こんなことをされたら保険会社は大きな損失になってしまいます。そのため、ポイント⑤のようなルールを設けております。

また、各ポイントがすべてのルールに当てはまるわけではございません。例えば、①の6等級は同居の家族内で11等級以上の契約者がいる場合には7等級からのスタートになります。それと同様で各ポイントはあくまで原則で、例外があります。

乗り換えを考えている人はこの①から⑤のポイントを覚えてください。

引き継げる等級・引き継げない等級

等級というのは引き継げる等級と引き継げない等級があります。乗り換えという点で言いますと、通常の保険会社及び共済などは等級が引き継げますが、公務員や組合などが運営する共済の中には等級が引き継げないものがあります。

例えば損保ジャパン日本興亜のホームページには「教職員共済は引き継げません」と記載されています。その他に、「町村職員共済・都市職員共済・自治労共済・トラック共済など」は等級を引き継ぐことはできません。

それ以外にもあるかもしれませんので、現在自動車共済に加入されている人は自分の等級を引き継ぐことが出来るか確認したうえで乗り換えを検討してください。

また、等級継承できる共済は以下になります。

1.農協(JA)共済

2.全労済
<1>全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)
<2>電通共済生協(電気通信産業労働者共済生活協同組合)
<3>JP共済生協(日本郵政グループ労働者共済生活協同組合)
(注)旧全逓共済(全逓信労働者共済生活協同組合)の平成20年3月31日以前始期のご契約を含みます。
<4>全国交運共済生協(全国交通運輸産業労働者共済生活協同組合)
<5>森林労連共済(全国森林関連産業労働者共済生活協同組合)
<6>全たばこ生協(全日本たばこ産業労働者共済生活協同組合)
<7>全水道共済(全日本水道労働者共済生活協同組合)

3.全自共(全国自動車共済協同組合連合会)会員の下記5組合
<1>北海道自動車共済協同組合
<2>東北自動車共済協同組合
<3>関東自動車共済協同組合
<4>中部自動車共済協同組合
<5>西日本自動車共済協同組合

4.日火連(全日本火災共済協同組合連合会)

 

~損保ジャパン日本興亜ホームページより抜粋~

 

等級を引き継げない場合は、通常6等級からスタートします。共済の内容によっては乗り換える方が高くなる可能性もあるので、気を付けてください。

他社に乗り換えても等級が進行する「保険期間通算特則」

契約途中で他社に乗り換えた場合、等級が上がるのは乗り換えた日から一年と記載しました。しかし、「保険期間通算特則」というサービスがある保険会社に乗り換える場合には、今までと同じ満期日に等級が上がり、無駄が生じません。図で解説します。

 

このような制度を利用すればデメリットの一つであった等級進行の遅れは防げます。しかし、この特則は普通に乗り換えの手続きをしただけでは適用されません。利用したい場合には面倒でもその保険会社に保険期間通算特則のあるのか、ある場合にはどのように手続きをすれば良いのか確認の上手続きしてください。

乗り換えをきっかけに契約者情報を変更するのは注意が必要

乗り換えを機会に今まで親の契約名義だったものを自分の名義に変えるという人もいるかもしれません。しかし、そこには注意が必要です。なぜなら等級を引き継げる(継承できる)人は限られております。

等級継承できる人は以下の方になります。

  • 契約者の配偶者
  • 契約者または配偶者の同居の親族

これに該当しない人は等級が引き継げないのでご注意ください。多いのは一人暮らしを始めた子供が親の保険名義のままにしている場合、乗り換えは出来ない可能性があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。保険の乗り換えは手順を間違えなければ違約金などのペナルティもなく出来るので、携帯電話よりも乗り換えやすくなっております。しかし、手順を間違えると保険の重複や空白期間、新規等級からのスタートなど、乗り換えリスクも発生します。

まとめになりますが、今までの内容を踏まえ以下の項目に注意して乗り換え手続きをしてください。

  • 自分の契約が乗り換えることが可能か確認するのは候補の保険会社

今の保険会社に乗り換え可能か聞いてしまうのは止めた方が良いです。なぜなら解約されると解っていながら丁寧に手順を教える人はどこにもいないからです。付き合っている彼女から他に好きな人が出来たと言われ、その人と付き合えるか相談されても喜んで答える人はいません。それと状況は同じです。

新しく乗り換えを予定している会社に自分の今の契約状況を伝え、乗り換えることは可能か、乗り換えの手続きはどのような手順で行えばいいか、良く相談したうえで乗り換え手続きを進めてください。

  • お勧めは契約満期での乗り換え

満期と契約途中、両方のメリット、デメリットを比べた場合、満期で乗り換えることをお勧めします。満期の場合、手続きの簡易さや引き継ぎのトラブルの可能性が低い事が理由です。
どうしても契約途中で無いとダメな人以外は契約満期まで待ったうえで乗り換えてください。

  • 契約途中での乗り換えは今の保険会社に解約までの流れをよく確認する

契約途中の乗り換えで一番気を付けるのは、新しい保険の契約日と今までの保険の解約日を合わせる事です。ここは面倒でも今の保険会社に解約の申し出と解約日の指定(契約開始日をもって解約と指定)をしっかり伝え、その解約日までにどのような手続きをすれば良いか、確認の上対応してください。

  • 車購入とともに乗り換えの場合、保険開始の時間に注意する

車の購入と同時に保険を乗り換える人は保険開始時を納車の時間と合わせるように新しい保険会社に連絡してください。自動車保険の契約開始時間は原則午後4時から開始となります。あくまで保険会社の都合上この時間から開始となるので、細かい事を気にすることないという意見はありますが、念のため納車する時間が午後4時より前の場合には正確な納車時間を新しい保険会社に連絡してください。

以上の内容を十分に理解して正確な乗り換え手続きをしてください。

初めてでも解りやすい!自動車保険の補償の選び方やポイントを簡単に解説

自動車保険の事をしっかり理解しようと思っていても色々な補償が難しい言葉で書かれていて良く解らないと感じませんか?

自動車保険の保険会社を選ぶときや補償内容を選ぶときも内容の理解が出来ずにあきらめてしまうこともあります。

また、自動車保険の会社もたくさんあり、どの保険会社に入れば良いのか迷ってしまいます。

私は普段、保険の販売を実際に行っている代理店担当者として自動車保険の内容は熟知しています。今回は自動車保険の補償内容や保険会社のポイントを解説していきます。

保険の内容・補償の範囲・いくらに設定すれば良いのか解説

「自動車保険の補償はたくさんありすぎてさっぱりわからない」

「何回説明を聞いても補償のことをすっかり忘れてしまう」

そういう声を多く聞きます。

確かに一つ一つの補償を順番に説明されて理解しようとしても混乱してしまいます。なぜなら自動車保険はたくさんの補償内容が含まれているからです。

あなた自身で選択して決める補償内容もあれば保険会社が自動で付けている補償もあります。それを全て理解するのは不可能です。

そこで、私が最も解りやすい補償の覚え方を伝えます。

自動車保険は「4つの補償」と覚えれば良い

実は自動車保険は大きく2つに分けることが出来るのです。

①相手(他人)への補償
②自分(および同乗者)への補償です。

自動車保険はこの二つが大きな枠組みです。そして、この二つからさらに二つ分けられます。

③人(ケガ)への補償
④物(車・建物等)への補償

この4つの区分になります。 ややこしい用語は気にせずこの4つでなりたっていることがわかれば、自動車保険はわかりやすいです。自動車保険には「特約」というオプションのような補償もあります。特約についての詳しい解説は後ほど記載します。

「特約」についてもこの4つの補償のどれかに当てはまります。具体的にオプション(特約)も含めてどのように分ければ良いかまとめた表を作りました。

4つの区分けの説明図

※「こちら」よりダウンロードできます。これを利用すると、ご加入の自動車保険の補償が一目でわかるようになります。また、これから検討したい補償とご自身の加入の補償が比較できるようになります。

このように人(ケガ)への補償、物(車・建物等)への補償、そしてそれが相手(他人)への補償なのか、それとも自分(および同乗者)への補償なのかが理解できれば、どの補償にいくら補償額を掛ければ良いか優先順位が見えてきます。

たとえば、相手への補償と自分への補償はどちらが優先順位高いと思いますか?

当然相手への補償ですよね。自分が大けがをしたとしても健康保険などで治療をすれば自己負担でもなんとかなります。しかし、相手に万が一大けがを負わせても「自己負担で何とかしてください」なんて言えませんよね。

自分のケガや自分の物、車などは自分自身が我慢すれば収まりますが、相手のケガや相手の物についてはしっかり補償しなければ大きなトラブルになります。

このように自分と相手という大きな枠組みで捉えると補償の優先順位なども解りやすくなります。

それぞれの補償内容について

4つの区分けが解ったところでそれぞれの主な補償の解説をしていきます。

対人賠償

まずは「対人賠償補償」です。

いきなり難しい言葉が出て嫌になったかもしれませんが、先ほどの4つの区分けの組み合わせで簡単に説明が出来ます。

対人賠償説明図

対人賠償補償は①相手(他人)の③人(ケガ)に対しての補償です。相手にケガを負わせてしまった時の治療費や慰謝料などの賠償を補償します。

より詳しく解説している記事がありますのでもっと深く知りたいと思った時にはこちらを参考にしてください。

このように4つの区分けの組み合わせで説明が付くのでイメージがしやすくなります。

対物賠償

つぎに対物賠償です。対物賠償も先ほどの図から説明していきます。

対物賠償説明図

①相手(他人)側の④物(車・建物)を補償するのが対物賠償補償です。対物賠償は相手の車などにぶつけてしまった場合の補償になります。

車以外にも建物にぶつけた場合の補償や店舗にぶつけた場合に発生する営業損害の補償などもあります。

対物賠償について詳しく書いた記事もありますので興味があればご覧になってください。

→対物賠償の金額はいくらに設定すれば良いか?

人身傷害補償

対人賠償、対物賠償は①の相手への補償にでした。次は②の自分(および同乗者)側の補償になります。

人身傷害補償というのも解りづらい言葉ですが、②自分(および同乗者)の③ケガの補償になります。

自分や同乗者に対してのケガの補償になります。万が一自損事故でケガを負った場合などに使います。それ以外にも相手が無保険者だった場合にも利用します。

詳しい解説をした記事がありますのでもっと知りたいときはこちらをご覧になってください。

→自動車保険の人身傷害はいくらに設定すればいいか?

車両保険

車両保険とは②自分の④物の補償になります。

事故で損傷したあなたの車の修理代を補償するのが車両保険です。故障では補償されないのでご注意ください。あくまでも相手や自分自身で起こした事故にのみ補償します。

こちらも詳しい内容を別の記事で書きましたので参考にしてください。

→「自動車を買ったら車両保険をつけた方が良いの?」失敗しない加入の判断

以上が補償内容の簡単な説明になります。このように4つの区分けを理解すれば頭の中で上手く整理することが出来ます。

補償額はどう設定すれば良いのか

「補償内容は4つの区分けで理解できました。しかし、4つの区分けの補償を額をいくらに設定すれば良いのか解りません」

補償内容がどのようなものなのか理解できても、このような疑問が出てくるかもしれません。そこで各補償がどのぐらいの補償額に設定すれば良いのか説明します。これも相手の補償なのか自分への補償なのかを理解すれば納得できると思います。

まず相手への補償についてです。相手の補償というのはこちらで補償額の制限を決められるものではありません。

たとえば、相手を死亡させる事故を起こしてしまったとします。相手の遺族に対して「すみません。私の保険が1000万円の制限があるのでこのお金で納得してください」と言えるでしょうか。

絶対に納得してくれません。相手は裁判をしてまでも納得のいく補償を求めてきます。

相手の車に対しても同じことが言えます。相手の新車を廃車にするぐらい壊してしまったとします。相手に「すみません。私の保険では100万円が上限なのでこれで勘弁してください」と言って納得する方はほとんどいません。

相手は裁判してでも納得のいく賠償額を要求されます。

このように相手への賠償については対人賠償であっても対物賠償であってもこちらで決められる金額ではありません。

そのため、対人賠償、対物賠償は無制限に補償する設定をした方が良いです。

つぎに②の自分への補償です。自分の補償にも優先順位があります。ケガの補償と車両補償どちらが大事かというとケガです。

軽いケガなら大した補償額はいりませんが、万が一大きなケガや亡くなるぐらいの大事故だった場合、多額の補償が無いと他の家族に迷惑が掛かります。

自動車保険 年齢別の傷害損害額表

このように年齢ごとにかなりの補償が無いと大変です。そのため自分や同乗者のケガは対人まででは無くてもある程度の補償を設定した方が良いです。

私がおすすめするのは人身傷害5000万円以上です。詳しい理由はこちらのページでまとめましたので参考にしてください。

つぎに車両保険です。

車両保険は自分自身の車の補償です。自分の車はとても大切なものです。当社の契約者の中にも4つの区分の説明をしてどらが一番大事かと質問をすると、「自分の車が一番大事」と答える方もいます。

確かに思入れのあるマイカーを第一優先にしたい気持ちもわかります。しかし、事故によって一番我慢できるのは自分自身の車です。

最悪マイカーが無くなったとしてもお金貯めて買い替えれば良いからです。反対に相手への補償はガマンをしてもらうわけにはいきません。必ず補償しなければなりません。

あなたや同乗者のケガの治療費も軽症であれば我慢できますが、骨折や後遺症が残るような大けがになった場合は我慢することはできません。

そのため、車両保険というのは他の3つの補償に対して優先順位は一番低くなります。毎月や毎年の保険料の支払いで余裕があれば入った方が良いですが、予算が厳しくて何かを削らなければならないとなった時にはまず車両保険から削る事になります。

車両保険には二つのプランがあります。自損事故の修理代までカバーするフルカバータイプ。自損事故を補償しないエコノミータイプがあります。

それぞれの違いや車両保険の仕組みについて詳しく書いたページがありますのでより詳しく知りたいときにはそちらを参考にしてください。

→車両保険のタイプ「一般とエコノミーの違い」

以上のように自動車保険の補償というのは一見難しいように見えますが、それぞれの補償がが自分なのか、相手なのか。人なのかモノなのか、という4つの区分で考えれば簡単に理解することが出来ます。

プラスアルファのオプション補償を知ろう

先ほどの図にも書いてありますが、自動車保険には主要の補償に加えてオプションとして付けることのできる補償があります。
この補償は付けると値段が上がるため出来れば付けたくないという声が聞こえます。
しかし、この特約が必要になる時もたくさんあります。

特約(オプション)とは

初めて自動車保険を契約するときには「特約」という言葉は聞きなれないかもしれません。自動車保険に限らず保険全般でこの「特約」という言葉は多く使われます。特約とは簡単に言えばオプションです。

メインとなる補償に追加として加えるという意味になります。あなたが日々車を運転する中で「こんな補償があれば良いのにな」と感じることが出るかもしれません。そんな要望を集めたのが特約になります。

様々な補償を特約として選べるようにすることであなたのカーライフにあった自動車保険にカスタマイズすることが出来ます。

迷った時は主要なオプションを検討すれば良い

「自動車保険についてあまり良く知らないからどの特約が必要なのか解らない」という声も多く聞きます。

さまざまな特約があるのでどの特約に入るべきか解りづらいのが欠点です。そんな時は人気の高い、主要な特約から検討してください。

人気の高い特約は以下のものになります。

・弁護士費用特約

・対物全損時修理差額費用

・傷害一時費用保険金特約

個人的にもこの3つは入れておくのをおすすめします。

弁護士費用特約とはあなたが被害事故にあった場合に相手との交渉を弁護士に依頼することが出来るサービスです。過失交渉や賠償金の増額などに大きな力を発揮します。

対物全損時修理差額費用とは、あなたが相手の車にぶつけてしまった場合に、相手の車の時価額以上の修理代を補償するサービスです。

弁護士費用と対物全損時修理差額費用については詳しく解説したページがありますので参考にしてください。

→弁護士費用について詳しく知りたい

→対物全損時修理差額費用(対物超過)について詳しく知りたい

傷害一時費用保険金特約とは事故でケガをして5回以上の通院や5日以上の入院をした場合に設定した保険金を支払います。

ケガをして身の回りの生活に必要なものを購入したり、事故で損失したものを補てんしたりするための資金として使う時に役立ちます。

この主要となる3つの特約をあなたにとって必要かどうかを検討してみてください。

特約はこれ以外にもたくさんあります。細かいニーズに合わせて様々な特約があるので必要に合わせて調べて検討してください。

5割以上の契約者が選んでいる補償を公開。

以上が補償の優先順位の説明になります。とはいえ、「補償の優先順位などはわかっても他の人たちがどのような補償に入っているのか知りたい」「一般的な人が入っている補償を参考にして自分の優先順位をつけたい」と思うかもしれません。

そこで、保険会社が統計で集計した加入率5割以上の補償内容を一つの参考として出します。

◎加入率5割以上の補償内容
対人・対物無制限
対物全損時修理差額費用特約
人身傷害3000万円~5000万
車両保険
弁護士費用特約

上記のダウンロードで利用できる補償内容の区分表に、加入率5割以上の項目を青字で記載してます。利用する場合は青字も参考にしてください。

しかし、この補償内容はあくまで平均です。この補償で十分という人もいれば、この補償では足りないという人もいます。

特に自分への補償については、先ほど記載した誰を乗せるか、自分の車の補償はどうするかをよく考えて、補償額と優先順位を決めてください。

対面型(代理店型)かダイレクト型(通販型)どちらを選べばいいか

自動車保険を選ぶのに補償内容も解りづらく迷うかもしれませんが、それ以上にどの保険会社に加入すれば良いか迷う方も多いです。

多くの方が自動車保険に入る時に家族で今までは行っていた保険会社にそのまま入る。買った車屋さんに勧められてそのまま入る。など深く考えずに加入をしています。

自分自身で保険会社を調べるのはとても面倒なことですし、良く解らないのであまりこだわらずに加入をするというのが本音だと思います。

しかし、自動車保険の補償内容と同様に保険会社をしっかり選ぶことで同じ補償内容でも毎年の保険料が数万円も異なる場合があります。

自動車保険会社の仕組みについてもしっかり理解してあなたに合った保険会社を見つけていきましょう。

代理店型と通販型の違い

自動車保険会社にもいくつかの種類があります。その数は2種類です。一つは私のような保険代理店から加入する代理店型。もう一つはインターネットや電話などから加入をする通販型の2種類です。

保険代理店は販売契約を行っている損害保険会社の自動車保険を顧客に向けて提供、契約を行います。
自動車で言うとトヨタというメーカーから商品を仕入れ顧客に販売するディーラー、車屋さんのようなものです。

代理店におけるメーカーとは損害保険会社になります。東京海上日動とか、損害保険ジャパンなどです。

自動車保険 代理店契約の仕組み

もう一つの通販型というのは顧客がインターネットや電話で自動車保険の加入申し込みを行います。代理店をはさまずメーカーである保険会社と契約者が直接販売、契約を行う形になります。

自動車保険 通販型のしくみ

インターネットから契約することからインターネット型自動車保険。保険会社とダイレクトに契約することからダイレクト型自動車保険とも呼ばれます。

代理店型と通販型のどちらも良し悪しがある

代理店型と通販型にはそれぞれ良い点も悪い点もあります。それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

代理店のメリット

・代理店担当者が契約者に寄り添って対応を行う

・事故対応なども親身に相談に乗ってくれる

・質問や相談などが気軽に出来る

代理店型のメリットは対応のきめ細やかさです。あなたの自動車保険に対しての要望をしっかり聞いて最適なプランを提案いたします。

どの補償内容に入ってどの補償に入っていないのか細かく説明をして納得した状態で契約をすることができます。

また、事故の時は相手側や自分の保険会社の間に入って対応や交渉などを行います。事故の時にあなたが細かいやりとりをしなくても済むので事故後のストレスは少なくなります。

自動車保険やその他のことについても気になることがあれば代理店に連絡をするとすぐに回答をしてくれます。

このように自動車保険の専門家があなたに寄り添って常に対応するというサービスが代理店の強みになります。

反対に代理店のデメリットを説明します。

代理店型のデメリット

・保険料が高い

・定休日に連絡が取れない

・担当者の能力で満足度が変わる

代理店型の一番のデメリットは契約する自動車保険の支払う保険料が高い点です。なぜ高いかというと代理店が間に入るからです。

保険代理店はきめ細やかなサービスを無料で契約者に提供をします。しかし、それでは保険代理店として運営を維持することが困難になってしまいます。

保険代理店は契約者にサービスを会社として提供するために保険会社から手数料をもらいます。契約を取るごとに手数料が発生します。手数料を支払うためには契約者からもらう保険料に反映しなければなりません。

このような仕組みで代理店型の保険料は通販型に比べて高くなってしまいます。保険料が高くてもとても信頼できる代理店担当者であれば顧問料やコンサルタント料として考えると安いと感じるかもしれません。

しかし、担当者が保険に詳しくなかったり、対応をなまけたりして満足いかないサービスを提供する代理店もあります。

また、そもそもそんなきめ細やかなサービスを自動車保険に求めていない方にとっては代理店が間に入るのは無駄と感じるかもしれません。

以上のように代理店型のメリットはあなたに寄り添ったきめ細やかな対応をする点。反対にデメリットは代理店のサービスを受ける分保険料が高い点になります。また、担当者の力量によって顧客満足度も大きく変わる点がデメリットになります。

次に通販型のメリットとデメリットを見ていきましょう。

通販型のメリット

・保険料が安い

・事故や故障時のロードサービスが充実している

・自分自身で必要な補償をじっくり考えて加入することができる

通販型の一番のメリットは保険料が安い点です。先ほどの代理店型と異なり契約をするのが契約者と保険会社の直接契約になります。

代理店が間に入らない分保険料が安くなります。代理店以外にも保険会社の地域の支店や事故を対応するセンターを各都道府県に設置しないでコールセンターに集約することにより固定費の削減などにも努めています。

その結果、代理店型自動車保険にはマネのできない保険料の安さが実現します。安さ以外にも事故や故障であなたの車にトラブルが発生した場合に依頼をするロードサービスも充実しています。

代理店型もロードサービスは充実していますが代理店型よりも一部良いサービス内容があります。たとえば雪道でタイヤの空回りした時に車両を引っ張ってもらえるサービスは通販型の自動車保険にしかないサービスです。ただし、一部の保険会社のみ対応できます。

→ロードサービスの詳しい内容を知りたい時はこちら

通販型のデメリット

・保険会社の担当者と直接会えない

・事故対応の細かな要望は通らない

・自動車保険の知識がないと補償内容にモレが出てしまう

通販型は保険料を安くする分、業務効率を重視します。たとえばコールセンターやサポート社員などを各都道府県に配置せずに一箇所に集中させます。そうすることで社員を減らすことができ、事務所を借りる家賃なども抑えることが出来ます。

しかし、その反面直接契約者と会うことはほとんどありません。また、あなたの事故をした現場を社員が見に行ったり、車の損害状況を社員が見に行ったりすることもありません。効率が悪いからです。

契約者と社員(事故担当者)が直接会えない、現場に行かなければ細かい要望や過失交渉を要求しても対応することが出来ません。

私も日々契約者の事故の対応をしていますが、事故の細かい状況を電話だけで把握するのはほぼ不可能です。
一番解りやすいのは現場に行って契約者にどのような状況の事故だったのかを説明してもらう事です。それを行う事によって契約者の要望が間違っていないか、相手に対して要望を通せるかを判断することが出来ます。

しかし、通販型の担当者は現場にも行けないですし、契約者とも会えません。そうすると細かい状況を把握できず、契約者の要望も把握することが出来ません。その結果、相手に対してあなたの要望を通すことはほぼ不可能になります。

また、契約の手続きも電話やインターネットで契約者自ら手続きをします。保険について詳しく解っていればどの補償に入っているのか把握できますが、保険について細かいことが解っていないと自分では補償を入れていたつもりでも実際には入ってないという事も出てきます。

車両保険などで自損事故まで補償するフルカバータイプに入っていたつもりが申込手続きをする過程で誤って自損事故を含めないエコノミータイプを選択したとします。

自分自身ではエコノミーではなくフルカバーに入りたいと思っていたのに申し込んでしまったのはエコノミーです。

それに気づかずに運転をして自損事故を起こしてしまっても保険は降りません。いくら保険会社に「自分はフルカバータイプの車両保険に入ったはずだ。手続きの所で不具合でも起きたのではないか」と主張しても、保険会社からは「契約をする時の申込は明らかにエコノミーで手続きをしているので自損事故で保険金を支払うことはできません」と突っぱねられてしまいます。

このように通販型は保険料が安い分、細かいサービスを求めることはできません。簡単に言うとセルフサービスのようなものです。自動車保険の知識や事故の交渉などの知識、経験などが無いと満足のいくサービスを受けることはできません。

あなたは代理店型と通販型どちらが良いのか

代理店型と通販型のメリット、デメリットを知るとどちらを選べば良いのかわからなくなります。
そこで私がお客さまに提案する判断基準を教えます。

◎代理店型を選んだ方が良い場合

・自動車保険内容のことをあまり理解していない。もしくは詳しく知るのは面倒

・事故を起こして大変な目に遭った

・事故の時に自分の主張が通るように交渉のお願いをしたい

◎通販型を選んだ方が良い場合

・自動車保険料をとにかく安くしたい

・事故の手配などは落ち着いてできる

・自動車保険の見積もりを作れるだけの知識がある。もしくは調べることができる

代理店にお願いした方が良い場合はとにかく何かあったら助けてほしい。助言が欲しい時です。こういう時には代理店の方が頼りになるのでそこにある程度の保険料を払っても良いという場合には代理店型をおすすめします。

通販型はとにかく安くしたいという場合です。保険の見積もりから申し込みの手続きを自分自身でやるのは怖いかもしれませんが、ある程度の知識があれば大丈夫です。また、知識が無くてもインターネットなどで自ら調べて見積もりを作ることが出来れば大丈夫です。

まとめ

今回は自動車保険の選び方についてのポイントを解説しました。まとめると以下のような項目になります。

・自動車保険は4つの区分であると覚えると解りやすい

・対人、対物賠償は無制限。人身傷害はあなたや同乗者の年齢などに合わせて金額を設定

・車両保険は車の年数や運転になれているかなどを考えて加入の判断をする

・自動車保険には特約というオプションがある

・特約は主要な3つの特約をまずは検討してみる。それ以外は必要と感じる時に検討をしてみる

・自動車保険の保険会社は代理店型と通販型に分けることが出来る

・代理店型のメリットはきめ細やかなサービス

・通販型のメリットは保険料の安さ

・代理店型、通販型それぞれのメリットとデメリットがある

以上になります。

自動車保険の事を普段からじっくり選んだり検討したりすることはほとんどないと思います。最後まで読んだあなたは今保険選びをじっくり検討している段階だと思います。このページや他のページなどを参考にあなたに合った補償内容を安い保険料で入れるようになれます。

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運営者:河原あたる
保険代理店に勤める現役の

保険営業マン。

 

代理店に勤める前は

ペーパードライバー。

 

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