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年齢・車種別の保険内容を検証

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  • プリウスの自動車保険でどの会社が最安値なのか調べて見た
  • 自動車保険会社を安い順にまとめてみました。
  • セカンドカー割引は別の保険会社でも入れるの?~条件や手続き方法含め詳しく解説~
  • 未成年者が別居になっても自動車保険を引き継ぐことが出来るのか?

プリウスの自動車保険でどの会社が最安値なのか調べて見た

日本が世界に誇る自動車と言われて一番最初に思いつくのが「トヨタのプリウス」という人は多いのではないでしょうか。

ハイブリットカーの先駆け、そして普及に一番貢献したのがプリウスです。日本が誇る車だけあってプリウスのブランド価値は高いです。他の車と比べてプリウスを乗るというのは一つのステータスに感じます。

プリウスを買うこと、乗ることは想像するだけでワクワクします。しかし、プリウスは購入価格も高い車です。「できれば維持費は安くしたい」「特に保険料は毎年かかることなので少しでも安くしたい」と考えます。

そこで今回はどの保険会社が一番最安値なのか。調べて見ました。そしてプリウスの保険のどの部分の補償を厚くして、どの部分を見直すことで保険料を抑えることができるのか解説していきます。

実際の相場を提示

まずは、プリウスの保険料がおおよそどのぐらいが平均の相場なのか見ていきましょう。自動車保険料は年齢や運転できる人の範囲、等級や補償内容などさまざまな要因で決まります。

そのため、平均の相場イコールあなたの保険料のおおよその目安とならないと思うかもしれません。しかし、ある程度の条件のもと相場を出すのは多くのケースで役に立ちます。

たとえば、これからプリウスを買おうとしていて毎月や年間の保険料を考え、どのぐらいの維持費があれば購入できるか検討できる指標になります。または、現在プリウスに乗っていて他の保険会社の保険料を知りたい場合の指標にもなります。

プリウスは日本でもユーザーの多い車なので、他のプリウスオーナーがどのぐらいの保険料なのかを知りたい好奇心もあるかもしれません。

今回は対象年齢や補償条件など、平均的な方をモデルにして保険料の相場を出してみました。

【保険料の対象条件】

対象車両:プリウス(型番:ZVW52)

自動車保険 プリウス ZVW52

プリウス初度登録:令和元年5月

年齢:35歳

免許:ゴールド

年齢条件:30歳以上(保険会社によっては26歳・35歳以上の場合もあり)

運転者条件:本人・配偶者限定

年間走行距離:11,000キロ

◉補償内容

車両保険:一般条件(フルカバータイプ)

車両価格:320万円

車両保険の免責:1回目0円・2回目以降10万円

対人賠償:無制限

対物賠償:無制限

人身傷害:5000万円(入通院お見舞金補償払いあり)

その他特約:

・新価特約(東京海上・イーデザイン損保のみ)

・弁護士費用

・代車(レンタカー)費用(日額7,000円)

この条件をもとに4社の保険料の見積もりが下記になります。

プリウス(ZVW52)の保険料相場

等級 東京海上日動 ソニー損保 SBI損保
イーデザイン損保
6S 122,690円 127,970円 103,080円 89,530円
11 95,000円 81,420円 62,020円 72,670円
15 88,890円 75,340円 58,750円 68,120円
20 70,540円 57,060円 44,630円 52,470円

【全体が見れない場合は横にスライドすれば見ることができます。】

各保険会社の等級ごとの保険料を調べてみました。

自動車保険の等級について詳しく知りたい場合はこちらのページを参照してください。

4社を等級ごとに比較してみると、各社の思惑がわかってきます。一番わかりやすいのは自動車保険に初めて入る6等級の方についてです。

ソニー損保は高いと言われる代理店型の東京海上日動よりも保険料が高いです。しかし、11等まで進むと東京海上日動よりもソニー損保の方が安いです。

SBIも同じです。SBIとイーデザイン損保を比べると新規はイーデザイン損保の方が安いです。しかし、11等級になるとSBI損保の方がイーデザイン損保よりも安くなっています。

要は新規で事故を起こすかもしれない契約を避けて、ある程度運転に慣れた方に入ってもらいたいという気持ちの表れです。

この結果から、新規で入ること場合には新規でも安い会社で契約し、数年たったら、保険会社を見直してより安い保険会社に移るというのも一つのです。

車両保険をつけることについて記載

先ほどの各保険会社の相場は車両保険が付いている金額でした。しかし、車両保険を必ずつけなければいけないかと言われるとそういう訳ではありません。

車両保険は事故などであなたのプリウスが壊れた時の修理費用、全損した場合には購入費用の一部を補償するものです。

そのため、事故が起きても自己負担でプリウスの修理費を払う気があれば無理して車両保険に入る必要はありません。「プリウスの修理費が保険でカバーできるのであれば誰でも入るよ」と思うかもしれません。

しかし、車両保険に加入すると年間の保険料が高くなります。先ほどの4社の金額は車両保険が付いている保険料でした。

そこで車両保険を外した場合、先ほどの保険料がどのぐらい安くなるのかを示したのが下記の表です。

11等級「車両保険あり」の保険料

等級 東京海上日動 ソニー損保 SBI損保
イーデザイン損保
11 95,000円 81,420円 62,020円 72,670円

【全体が見れない場合は横にスライドすれば見ることができます。】

11等級「車両保険なし」の保険料

等級 東京海上日動 ソニー損保 SBI損保
イーデザイン損保
11 42,340円 29,350円 32,210円 35,200円

【全体が見れない場合は横にスライドすれば見ることができます。】

このように、車両保険が有るのと無いのとでは保険料に大きな差が出ます。多くの方がこの車両保険の有無による保険料の違いで悩みます。

車両保険に入る判断基準についてはこちらのページで詳しく書いています。

車両保険に入る判断基準について

車両保険の価格の設定方法

また、車両保険を希望する方からよく質問される内容として、「車両保険の車の価格はいくらに設定すれば良いの」という問い合わせが多いです。これについても解説します。

プリウスを新車で購入した場合には購入価格をそのまま車両保険に設定します。たとえば、トヨタのディーラーに420万円支払ったら保険金額は420万円に設定します。

純正品では無いパーツをつけたり、後からつけたパーツや電子機器は車両保険の価格には反映されません。あくまでも純正品のみの価格を設定してください。

次に中古でプリウスを購入した場合です。その場合には保険会社にあなたの買ったプリウスがいくらぐらい保険をかけられるのか、確認するのが一番正確です。

新車の時には市場価格と時価額はほぼ同じなのに対して、中古になると市場価格と保険で設定できる金額に差が生じます。

そのため、無駄な保険料を払わないためにも保険会社に確認して正確な設定保険金額を確認してください。確認する方法は現在自動車保険に加入されているのであれば、その保険会社に確認するのが良いです。

もしこれから保険会社を切り替える、もしくは新規で保険に入る場合には自分が候補している保険会社に直接確認してください。

車検証を手元に用意して保険会社から質問された箇所を伝えれば簡単に保険価格を設定してくれます。

ソニー損保やSBI損保など、チャットで質問できる保険会社もあります。こちらの方がすぐに保険価格を出してくれるかもしれません。中古のプリウスの購入時には保険会社に車検証を提示して正確な保険料を計算してください。

年代別の相場を提示

自動車保険の値段は加入する年齢によっても大きく変わります。先ほどまでの表に記載した保険料は35歳の条件になっていました

プリウスが各年代、また年代だけではなく、等級によってどのぐらい異なるのか、調べる必要があります。なぜなら若い方でも親から等級を引き継げば20等級で入ることが出来ます。反対に55歳の方でも家族に等級を引き継いだ場合、新規の6S等級からスタートになります。

保険に入るタイミングは人それぞれなのです。下の表で、あなたの年齢とこれからの等級に近いものを選んで大体の相場を見てください。これからプリウスの保険に加入するうえで年間どのぐらいの保険料になるのかイメージが出来るようになります。

年代別プリウス保険料比較

車両保険「一般条件」
車両保険「エコノミー」
年齢 等級 ソニー イーデザイン ソニー イーデザイン
20歳 6S 車両保険つけられず 573,080円 車両保険つけられず 365,760円
11 237,370円 275,470円 146,810円 175,030円
15 219,530円 233,580円 135,800円 149,620円
20 165,930円 見積もり取れず 102,710円 見積もり取れず
21歳 6S 265,610円 324,600円 170,420円 208,980円
11 131,780円 178,880円 82,040円 115,710円
15 121,330円 165,820円 75,900円 107,420円
20 91,790円 見積もり取れず 57,490円 見積もり取れず
26歳(ゴールド免許) 6S 156,140円 115,300円 101,770円 76,210円
11 94,140円 93,240円 59,680円 61,820円
15 87,090円 86,640円 52,230円 57,580円
20 65,940円 66,840円 41,880円 44,940円
35歳(ゴールド免許) 6S 127,970円 89,530円 83,070円 58,820円
11 81,420円 72,670円 51,260円 47,980円
15 75,340円 68,120円 47,460円 45,300円
20 57,060円 52,470円 36,010円 35,230円
45歳(ゴールド免許) 6S 127,900円 91,120円 82,620円 59,800円
11 81,400円 73,940円 50,990円 48,760円
15 75,310円 68,790円 47,200円 45,510円
20 57,040円 53,370円 35,810円 35,790円
55歳(ゴールド免許) 6S 134,350円 95,730円 85,850円 62,720円
11 85,610円 77,130円 53,030円 50,600円
15 79,200円 71,710円 49,080円 47,170円
20 59,980円 55,930円 37,240円 37,400円

【全体が見れない場合は横にスライドすれば見ることができます。】

料率クラスの提示

あなたは自動車保険の保険料を決めるにあたり、車の型式ごとに保険料が変わるということを知っていますか?

私のお客さんでも車の型式ごとに保険料が変わるということを知っている方はほとんどいません。なぜ車の型式ごとに保険料が変わるかというと、車ごとに事故を起こす回数や損害額が異なるからです。

たとえば、輸入車とトヨタのヴィッツと比較した場合、事故が起きた時にどちらが修理代がかかるか。どうみても輸入車の方が同じ修理内容でも費用がかかります。部品自体も輸入しなければならないからです。

また、スポーツカーを乗る方とヴィッツを乗る方で事故を起こす回数がどちらが多いか。一概には言えないかもしれませんが、スポーツカーを乗る方の方がスピードを出して運転をします。

スピードを出すということはそれだけで事故を起こす可能性が高まります。回避できる事故もスピードがあると回避できないものがあるからです。

このように事故の回数や損害額が車によって異なるのに保険料が一緒では不公平が出てしまうため、それぞれの車ごとに「車両料率」と呼ばれる計算を反映することで保険料に差をつけています。

車両料率は4つの補償内容でそれぞれランク付けを行います。「対人賠償」「対物賠償」「搭乗者傷害(人身傷害)」「車両保険」の4つです。

この4つの補償内容を1から9の数字でランク付けを行います。1が事故数や損害率が低く、9が一番高いとなります。それに合わせて保険料も変わってきます。それぞれの数字はその車が全国的にどのぐらい事故が起きたのか。その内容を定期的に調査し、ランク付けをして保険料に反映させます。

それではプリウスの車両料率がどのぐらいなのか、型式ごとにみていきましょう。

プリウス型式別車両料率表(2019年)

型式
2019年 2018年
対人 対物 搭傷(人身傷害) 車両 対人 対物 搭傷(人身傷害) 車両
ZVW40 6 5 4 5 5 5 4 5
ZVW41 5 5 5 5 5 5 5 5
ZVW52 3 3 4 4 4 3 4 4
ZVW55 2 3 4 4 3 3 4 4
ZVW51 6 3 4 4 5 3 4 4
ZVW50 4 5 4 5 4 5 4 5
ZVW35 4 4 4 5 4 4 4 5
ZVW30 5 5 5 5 5 5 5 5
ZVW20 6 5 4 4 6 5 4 4

【全体が見れない場合は横にスライドすれば見ることができます。】

前年度と比較して料率が低くなったものには青色、高くなったものには赤色で区別しやすくしました。

車両料率は国産車の場合、だいたいモデルチェンジや新しい車ができた場合、料率4からスタートします。そして事故が少ない場合には3に下がり、反対に事故が多い場合には5に上がります。

もしあなたが過去に条件が同じなのに保険料が高くなった経験があるとしたら、この料率改定で今までの数字から上がったという可能性があります。

「自分が事故を起こしたわけではないのになんで他の人の事故のせいで保険料が上がるんだ」と思う気持ちもあるかもしれません。

私も正直同じ意見です。不公平感をなくすために車両料率を設定するのであれば同じ車に乗ってて安全運転している方にとっては不公平な制度だと考えます。

しかし、これが現在の自動車保険の制度での限界なのかもしれません。今後自動運転やそれぞれの車ごとの運転状況をデータとして送信できる仕組みができれば、車ごとの保険料に変えられるかもしれません。

それはまだ先の話なので、現時点での車両料率を見ることで今後あなたのプリウスがどのぐらいの保険料になるのかある程度調べることができます。

まだプリウスを購入前でいくつかの型式で悩んでいる場合には車両料率を事前に知ることでどちらが保険料が安くなるのかわかるようになります。

このような形で車両料率を知ることは今後の保険料を知る上でも購入時にどのぐらいの保険料になりそうなのか知る上でも大事な情報になります。

プリウスの保険料を安くするための優先順位

プリウスの保険料を調べてみて、「もっと安くならないのか」と思うこともあるかもしれません。

やみくもに保険の補償を下げてしまうと支払う保険料は安くなるかもしれませんが、いざという時に思うような補償を受けられない可能性があります。とはいえ、保険料を安く抑える方法は知りたいですよね。

そこで、普段私がお客様にアドバイスをしている補償内容を見直す優先順位を紹介します。

1.車両保険の条件を見直す

2.車両保険の免責を見直す

3.代車特約の有無を見直す

4.弁護士費用を見直す

5.人身車外事故を見直す

この順番で見直すことで保険料が安くなる可能性があります。それぞれの内容について説明します。

車両保険の条件を見直す

まずは車両保険について、先ほども書きましたが、新車か、中古車かによって車両保険を付ける判断は異なります。

新車については小さい傷でもついてしまうと修理に出したいか、出さなくて良いかを判断基準としてください。

また、普段から運転に慣れている。過去ほとんど事故を起こしたことが無い。こういう前提があれば新車でも車両保険に入らないという選択でもいいかもしれません。

次に中古車の車両保険を入れる基準についてです。中古車はプリウスの初度登録から何年経過しているかをまず判断基準とします。

たとえば、あなたが買ったプリウスが、初度登録が平成23年だったとします。新車から数年経過しており、車両保険の価格も100万円代になるかもしれません。しかし、車両保険に入ると新車でプリウスを買った時の保険料と比べても差が付きません。

新車のプリウスと年数が経過したプリウスの保険料の比較表

プリウス:ZVW52

プリウス:ZVW30

初度登録 令和元年5月 平成23年5月
車両保険価格 320万円 110万円
11等級での保険料 72,670円 80,600円

※保険料はイーデザイン損保で計算。年齢等の条件は上記黄枠の内容と同様。

上記の通り、新車である「プリウスZVW52」は新車割引が適用されるます。その結果、車両保険価格は200万円近くの差があるにも関わらず、保険料は新車のZVW52の方が安くなりました。

新車では車両価格が300万円以上も出るのに数年経過したプリウスは設定価格によって100万円代になります。

しかし、契約者が支払う保険料にはそこまで大きな差がつきません。むしろ新車と比較すると高くなることもあります。事故をして320万円が保険でお金がおりるのと110万円がおりるのでは大きな差があります。

事故で支払われる金額だけで考えると320万円の新車で車両保険に入る方は得をして、110万円の補償になるのは損をするように見えます。

このように中古で購入するプリウスの車両保険は保険料と補償のバランスが悪くなる場合もあるので、買ったプリウスの年式や車両保険価格の内容を考慮して入ることを検討してください。

個人的には中古で購入した場合、自損事故を含めたフルカバーの車両保険よりは補償を限定したエコノミープランが良いと考えます。

車両保険の免責金額を見直す

車両保険の免責金額とは簡単にいうと自己負担額になります。たとえば、免責金額を5万円に設定するとします。

プリウスが事故で修理代20万円かかるとなった時に免責5万円を差し引いた15万円が保険金として支払われます。

免責金額を設定するメリットは、損害金の全額を補償しない代わりに保険料が安くなります。

免責0円(自己負担なし) 免責1回目0円・2回目以降10万円 免責初回から5万円
免責初回から10万円
75,290円 68,120円 60,970円 56,610円

※条件は15等級で上記黄枠の内容で計算。保険会社はイーデザイン損保
【全体が見れない場合は横にスライドすれば見ることができます。】

免責0円、つまり自己負担なしが一番左です。二番目は一年で一回目の事故の時は免責0円ですが、年二回目以降の事故で保険を使用するときは免責10万円です。三番目、四番目はそれぞれ年一回目から5万円、10万円で設定した場合の保険料になります。

同じ条件でも免責なしと免責10万円で比較すると、保険料は約2万円安くなります。車両保険を付けたくても保険料が大変と思った時には免責を設けると保険料はだいぶ安くなります。

しかし、免責を付けるか目安がよくわからないと思うかもしれません。簡単に言えば、大きな損害額の時に車両保険が支払われれば良いと考えられるかどうかです。

たとえば、免責10万円に設定して事故が起きたとします。プリウスの損害が15万円だったとすると、免責10万円を差し引いた5万円しか保険からおりません。これでは一見無駄のように感じるかもしれません。

ところが、プリウスの損害が100万円だったとすると、免責10万円を差し引いても90万円が保険からおります。このように損害額が大きいと免責金額の影響は小さく感じます。

そのため、あなたが運転に慣れていて大きな事故を自ら起こした経験がないようであれば、免責金額を設定するのも良いかもしれません。

反対に10万円程度のプリウスの損害でも車両保険を使いたいと考えるのであれば、免責金額は無しにした方が良いです。

代車特約の有無を見直す

代車特約とは事故が起きてプリウスを修理に出している間にレンタカーを借りられるサービスです。1日で修理が済めば良いですが、ほとんどの場合、最短でも2、3日かかります。その間に通勤や仕事、日常生活などで車がないと困る方のためにこの台車特約はあります。

そのため、プリウスを修理工場に預けても普段の生活に問題がない場合には台車特約は不要です。これを目安につけるかどうかを考えてください。

弁護士費用を見直す

弁護士費用とは自動車の被害事故にあった場合に賠償や修理代などの交渉を弁護士に依頼することができる特約です。

私が保険代理店として日々事故の対応する中で、弁護士費用が必要になる項目は以下になります。

・相手が任意保険に加入していない

・事故で怪我をした場合に相手側から提示された賠償金に納得できない

・怪我が治療をまだしたいのに相手の保険会社が治療を止めるように催促される

・相手と事故の過失割合で折り合いがつかない

このような時に弁護士費用を使います。上記のような事故は起こってみないとわからない点から弁護士費用特約をつけることをおすすめします。

しかし、一家に一台のみ自家用車がある場合には必ず弁護士費用をつけて欲しいのですが、二台以上自家用車がある家庭には弁護士費用を一台だけ付ければ良い場合があります。

※損保ジャパンホームページより一部抜粋

イラストの下の部分に記載されてますが、弁護士費用特約は一台につけると同居の家族及び別居の未婚の子が所有している車にも補償されます。

もし、同居の家族以外の人を同乗することが多いのであれば、その車に弁護士費用をつけたほうが良いですが、自分だけ、もしくは家族だけが同乗するのであれば弁護士費用は外しても良いです。

あなたが家族で二台以上車を所有しているのであれば、家族以外の方が乗るかどうかで弁護士費用を一台のみにするか、どうするかを見直すことができます。

人身傷害車外事故を見直す

人身傷害とは、プリウスであなたや同乗者が怪我をした場合に治療費などを補償します。人身傷害及び社外事故の詳しい内容は別のページに記載しているのでこちらを参照してください。

車外事故が必要なのは一家に一台のみです。それ以外の車は必要ありません。もし人身傷害の車外事故を家族で2台以上つけているようでしたら一台は外すことで保険料も安くなります。

他の家族から人身傷害事故の車外事故に入っているのか確認してみてください。

プリウスの保険料を安くする一番の近道は各社の見積もりを用意すること

今回は人気車種、プリウスの保険料の相場などを一緒に見てきました。相場を見て高いと感じた時に、自動車保険の補償内容を見直す事で保険料を抑える方法も解説しました。

今回解説した内容で十分と思うかもしれませんが、補償の見直しの前に簡単に保険料を安くできる可能性はあります。

それは一括見積もりを利用する事です。

一括見積もりは簡単な登録で数十社の保険会社から見積もりを取る事が出来ます。条件によっては数社の見積もりになりますが、主な安いと言われる保険会社の見積もりは出てきます。

一番高いところと一番安い会社では同じ条件で1万円以上も変わります。自力で安い保険会社を調べて数社のサイトから見積もり取る入力をするより簡単に各社の保険料を知る事ができ、比較も簡単に出来ます。

一括見積もりで入手した保険料をもとにあなたの中で気になる保険会社を見つけて詳しい内容を確認し、契約するという流れが保険を見直す良い方法です。

何から始めて良いかわからない。そう思っているようでしたらまずは一括見積もりから始めてみるのも良いかもしれません。

プリウスという素晴らしい車を購入され、これからのマイカーライフが楽しみになります。マイカーライフをより充実させるために保険の見直しをぜひ試してみてください。

自動車保険会社を安い順にまとめてみました。

あなたは自動車保険に加入して「保険の値段が高い気がする」

「もっと安い保険会社は無いのかな」と疑問に感じてはいませんか?

しかし保険の値段(保険料)を安くしたいと考えていても保険のことに詳しくないのでつい先のばしにしてしまう。

「不満を感じるが何かあった時に不安なので今のままでいい」という気持ちになってしまうのかもしれません。

私はそれはもったいないと感じてしまいます。なぜなら自動車保険の基本がわかれば保険会社を変えることは簡単なことだからです。

保険会社を変えることにストレスがなくなれば自動車保険は毎年最安の保険会社で加入することが出来ます。

私は普段から自動車保険を販売する人間なので保険料の安さだけを追求することには反対です。なぜなら安さだけを求めてしまうと保険の補償内容を理解せず、安さだけで追及してしまう人が多いからです。

たとえば人にぶつけてしまった場合に相手の治療費や賠償金を補償する「対人賠償」という補償があります。もし安さを求めて、この補償額を最低限の1000万円にした場合、保険料は安くなりますが、万が一相手をこの補償額をその結果補償内容を良く理解せず安易に減らして見た目の保険料が安くする人を見かけます。

ところがそういう人に限って事故の時に全額保険でおりず、多額の自己負担をしているのです。目に見えない商品、事故を起こして初めて保険という商品の価値が分かるものなので安さだけを求めないでください。

しかし、補償内容を削らずに保険料を安くすることには賛成です。同じ補償内容でも保険料が安いという事はその保険会社の企業努力によるものです。補償内容を理解して保険会社を変えることで自動車保険を無駄なく賢く運用できます。

そこでこのサイトでおすすめする専門家が見ても問題のない補償内容で各保険会社の保険料を安い順にまとめてみました。

保険を安い順にまとめてみました

今回保険料を出す車はこちらになります。

私が仕事で使用しているアクアです。こちらの保険を一括見積もりサイトを使って金額を出してみました。見積もりを出すために必要となる私の保険の条件がこちらになります。

【対象条件】

保険契約者(記名被保険者)

・32歳男性

・免許の色:ゴールド

対象自動車:トヨタ・アクア(型式:DAA-NHP10)

初度登録:平成26年5月

【年齢条件】:26歳以上

【運転者限定】:本人・配偶者限定

【使用目的】:通勤・通学使用(年間走行距離10000キロ)

【等級】20等級(事故有期間0年)

〇補償内容

【対人賠償】:無制限

【対物賠償】:無制限

(対物全損時修理差額費用特約付き)

【人身傷害】:5000万円(乗車中のみ)

【車両保険】:一般条件(フルカバータイプ)車両価格100万円 

【その他特約】:弁護士費用特約(自動車事故のみ)

この条件内容で言葉の意味や補償の内容がわからない場合は言葉の上をクリックしてもらえれば詳しい内容のページが出てきます。

この内容で一括見積もりサイトに見積もりを依頼をして保険料が出てきました。

保険が安い会社順にまとめるとこちらになります。

会社名 保険料
1位 アクサダイレクト 28,150円
2位 チューリッヒ 31,940円
3位 SBI損保 32,930円
4位 イーデザイン損保 32,980円
5位 セゾン自動車火災保険 39,490円
6位 三井ダイレクト損保 44,480円
7位 ソニー損保 45,430円

一括見積もりを出しても全て同じ補償条件ではございません。例えば車両保険の値段が90万円の会社や100万円の会社があったり、車両保険を使う時に免責という自己負担額が発生する会社もあります。

1位のアクサダイレクトは車両保険が90万円で免責が10万円あります。そのため車両保険100万円で自己負担額5万円の三井ダイレクト損保の保険料と比較するのも公平とは言えないかもしれません。

しかし、今回はこちらが提示した条件で各社がどのぐらいの保険料になるのか一括見積もりサイトで依頼をした結果です。その点を踏まえて異なる条件であっても各社の安い順にまとめました。

普段より代理店型の自動車保険を取り扱っている私にとって車両保険が付いて28,150円というのは驚きです。また、補償内容が少し異なっているとはいえ同じ通販型でも保険料が約17,000円も違うのは驚きです。

もう一台自宅で乗っているエクストレイルの保険料も調べてみました。

こちらも下の条件で一括見積もりサイトに依頼して保険料を出しました。

【対象条件】

保険契約者(記名被保険者)

・32歳男性

・免許の色:ゴールド

対象自動車:日産・エクストレイル(型式:DBA-NT32)

初度登録:平成27年10月

【年齢条件】:26歳以上

【運転者限定】:本人・配偶者限定

【使用目的】:日常的・レジャー使用(年間走行距離5000キロ)

【等級】20等級(事故有期間0年)

〇補償内容

【対人賠償】:無制限

【対物賠償】:無制限

(対物全損時修理差額費用特約付き)

【人身傷害】:5000万円(乗車中のみ)

【車両保険】:一般条件(フルカバータイプ)車両価格180万円 

【その他特約】:弁護士費用特約(自動車事故のみ)

この条件で一括見積サイトで保険料を算出しました。先ほどのアクアと異なる点は使用目的が日常・レジャー使用の点です。土日や平日の買い物で使用する程度なので走行距離も5000キロになっています。

一括見積サイトから来た一覧がこちらになります。

保険料の安い順にまとめたのがこちらの表になります。

会社名 保険料
1位 アクサダイレクト

23,490円

2位 チューリッヒ

26,110円

3位

イーデザイン損保

26,760円

4位

SBI損保

27,050円

5位 セゾン自動車火災保険

35,100円

6位 三井ダイレクト損保

35,480円

7位 ソニー損保

38,140円

アクアと同じように一番安い会社と一番高い会社とでは保険料に大きな違いがあります。

実は通販型の自動車保険も代理店型の自動車保険も補償内容で大きな違いはございません。細かい補償内容に違いはありますが、基本となる補償に差は無いのです。

私は自分の仕事柄通販型の保険に入ることはできません。代理店型の保険会社との付き合いがあるからです。しかし、そんなしがらみがなければ通販型に入りたいと思ってしまいます。なんせこの保険料の差は大きいですからね。

なぜそこまで値段に差があるのか

なぜそこまで保険料に差があるのか詳しく見ていきましょう。通販型と代理店型の保険会社の値段には以下のような仕組みがあります。

自動車保険の保険料は大きく分けて「純保険料」と「付加保険料」の二つで成り立っています。

「純保険料」とは実際に保険金として支払うお金になります。あなたが事故をした時に相手に支払う補償やあなた自身への補償もこの純保険料をもとに支払います。

この純保険料は各保険会社がそれぞれ独自で決めているのではありません。「損害保険料率算出機構」という機関が決めてます。

これは簡単に言うと補償について代理店型も通販型も差が無いと言うことです。よく「通販型は安いからいざとなったら保険おりないんじゃ無いの?」と印象を持つ人が多いですが、純保険料はどの保険会社も一緒なので同じ補償内容であればどの保険会社も同じだけ保険金を支払うのです。

各保険会社は算出機構から提示された純保険料から自分の会社の掛かる費用や利益を見込んで「付加保険料」を決めて各会社独自の自動車保険料を契約者に提示します。

上の図のように代理店型と通販型の付加保険料が異なる理由は以下の二つが大きいと考えられます。

・代理店手数料

・社員、営業支社を含む拠点の数

この付加保険料を通販型は最低限にすることで安い保険料を契約者へ提供しています。

私の給料はまさにこの付加保険料の一つである保険代理店手数料から生み出されています。手数料だけを見ると一般の消費者は「それだけでこんなに保険料が変わるなんてバカらしい」「もっと手数料減らせ」と感じるかもしれません。

私もそんな空気を肌で感じることもあります。しかし、私はこのお客様から頂く大切な手数料以上のサービスを提供すべく代理店として努力をしています。

例えばお客様一人一人と向き合って補償内容をカスタマイズしたり、事故の時に間に入って交渉をしたりします。

お客様にとって不安な保険の知識や事故時の知識、経験を代理店として対応するサービスです。代理店はコンシェルジュであり、コンサルタントであると認識しています。このサービスを必要とする人にとって見ればこの手数料を安いと感じてもらえることもあります。

代理店のサービスなんて必要ない。自力で保険会社や事故の相手と交渉出来るという人には無駄な手数料と感じるかもしれません。

代理店手数料以外にも代理店型の保険会社は社員数や営業所などの規模が全く異なります。通販型のソニー損保は全国の拠点が約26ヶ所に対して代理店型の東京海上日動は全国240ヶ所もあります。

東京海上は都道府県ごとだけではなく、一つの県に数か所の拠点があります。全拠点が全て事故の対応をしている訳では無いですが、事故をした契約者のフォローや損害の調査など現地の社員が対応するネットワークがあります。

地域に根付いた担当者がいるので、例えばあなたの修理代に間違いが無いか修理先まで見に行ってくれたり、相手の修理代が高く見積もられていないかを見に行ってくれたりします。

相手にけがを負わせてしまった場合には直接相手の家まで行って手続きなどもしてくれます。

通販型ではこのような対応はやりません。修理代の調査は自分たちではなく調査会社に任せています。相手のけがの対応も治療に必要な書類を郵送するだけです。拠点が少ないので効率を考えてこのような対応をしています。

この対応に物足りなさを感じる契約者も当然います。ケガをした相手も面倒な書類のやり取りをただ郵送で送られるだけなので不親切だと怒る人もいます。

保険料の差があるというのはこういうサービスの差にも出てくることを理解してください。

まとめ

今回はいくつかの車種で保険料の安い順にまとめてみました。今回紹介した車種以外でもほとんどの条件で通販型の保険会社の方が代理店型の保険会社よりも安いです。

保険の値段は比較できても通販型と代理店型のサービス内容を一括見積もりサイトでは比較することはできません。

そこで通販型と代理店型の一般的なサービス内容を下にまとめました。

通販型、代理店型共通サービス

・自動車保険の補償内容はほとんど一緒

・ロードサービス、事故サポート時のコールセンターの対応は一緒

通販型独自のサービス

〇良い点

・保険条件の変更や事故の進捗状況はPCやスマホから簡単に見える

・保険料が代理店型よりも割引内容が充実しているので安い

×悪い点

・事故担当者と頻繁に連絡が取れない

・コールセンターが常時混雑していて繋がりにくい

・事故後の要望が通らない(マニュアル通りの対応以外はほとんど期待できない)

代理店型独自のサービス

〇良い点

・事故後のサービス拠点が全国にあるので細かい対応をしてもらえる

・代理店担当者が事故や保険内容を親身にアドバイスしてくれる

×悪い点

・保険料が通販型と比べてあきらかに高い

・保険会社担当者、代理店担当者のレベルによってサービス満足度が大きく変わる

以上になります。

通販型は保険料が安いからと言って事故の時におりる保険が異なるわけではありません。
ロードサービスや事故のサポートでも差はありません。

しかし良く言えばサービスのバランスは良いですが、悪く言えば勝手がきかないところがあります。例えば事故の過失をもう少し交渉してほしいと思って要望しても対応してくれません。

相手との対応もコールセンターから掛けるので誠意が無いと事故の相手からあなたに直接連絡が来るかもしれません。

簡単に言えばセルフサービスに近い形と思ってください。

「事故が起きた時に補償さえしっかりしてくれれば良い」

「事故が起きて対応に困ってもインターネットや本で自力で解決するので大丈夫」という人は通販型への切り替えを検討しても良いかもしれません。

事故で困っている時にはこのサイトの情報も少しは約に立つかもしれませんので、ぜひご利用してください。

セカンドカー割引は別の保険会社でも入れるの?~条件や手続き方法含め詳しく解説~

セカンドカー割引他社でも使える

家族で新たに1台車を増やすと自動車保険にも1台新規で加入することになります。私は保険代理店に勤めているので日々車の保険を契約しています。そんな中で私が増車分の自動車保険を新規で契約するときにお客さんから「保険料が高い」という声を多く聞きます。

想定するよりも1台増えた自動車の保険は高いのです。増えた分の自動車保険を少しでも安くする方法としてセカンドカー割引があります。また、このセカンドカー割引は今の保険会社だけでなく他の保険会社で入りたい場合にも利用できるサービスです。

今回はセカンドカー割引の仕組みを覚えて少しでも保険料を安くする方法を説明します。

セカンドカー割引とは

セカンドカー割引とは2台目以降で初めて契約する自動車保険に対して割引をすることが出来ます。通常の新規等級である6S等級から一つ上の7S等級で契約をすることが出来ます。自動車保険の等級制度の仕組みが解らない場合はこちらの記事を参考にしてください。

セカンドカー割引は同じ新規でも値段が安い

6S等級で新規契約をするのとどのぐらい保険料に差があるのか、具体的な事例を基に見ていきます。
対象となる条件はこちらになります。

〇見積もり条件例
保険契約者(記名被保険者)
・23歳男性(両親と同居中)
・免許の色:ブルー
・車名:トヨタ・プリウス(型式:DAA-ZVW30)
・初度登録:平成26年5月
補償内容
【年齢条件】:21歳以上
【運転者限定】:なし
【使用目的】:通勤・通学使用
【対人賠償】:無制限
【対物賠償】:無制限
(対物全損時修理差額費用特約付き)
【人身傷害】:5000万円(乗車中のみ)
【車両保険】:一般条件
(自損事故まで補償するタイプ)
車両価格145万円 自己負担0円・2回目以降0万円
【その他特約】:弁護士費用特約(自動車事故のみ)

このプリウスの条件でが6等級とセカンドカー割引の7等級で見積もりを出した金額が下記になります。

プリウス6等級と7等級の保険料

このようにセカンドカー割引を使うと、保険料が目に見えて安くなります。等級制度の仕組みから説明すると通常の新規等級である6S等級は4%割増なのに対してセカンドカー割引の7S等級は34%割引になります。38%も割引に差が出ることになります。なお、この割引率は代理店型と通販型とでは異なる場合がありますが、いずれにしても6等級と7等級では大きな差があります。

以上のことからセカンドカー割引を使うことで保険料を安くすることが出来るようになります。

私はセカンドカー割引を使えるの?

先ほど例に挙げたプリウスの保険料の通り、新規契約でセカンドカー割引を使う事は大きなメリットがあります。

しかし、誰でもセカンドカー割引を使うことが出来るのかというとそういうわけではございません。具体的にセカンドカー割引を使うことが出来る条件を説明します。

セカンドカー割引は11等級以上の車が一台必要

セカンドカー割引を使う上で以下の二つの大きな項目があります。

・自宅に11等級以上の自動車保険が1台ある

・13ヶ月以内に廃車や売却、その他の事情で解約した自動車保険が無い

この条件が大前提になります。順番に説明していきます。

・自宅に11等級以上の自動車保険が1台ある

「セカンドカー」という言葉の通り自宅にもう一台車があり、その車の自動車保険が11等級以上なら対象となります。自宅にある車の等級が何等級なのかを調べる一番簡単な方法は保険会社から契約時に送られてくる保険証券を見ることで解ります。

・13ヶ月以内に廃車や売却、その他の事情で解約した自動車保険が無い

13ヶ月以内に自動車保険契約していた車を手放している場合、手放した車の等級が残っているのでセカンドカー割引を使うことが出来ません。これはあなたの支払い保険料を決める等級制度において、以前使用していた等級は消滅するまで13ヶ月残るというルールがあるからです。

例えば5ヶ月前まで車を持っていました。保険は5等級だったとします。車を手放したので保険も解約しました。今月に入り新しい車を買い、自宅にある12等級のセカンドカーとして契約しようと思いました。

しかし、残念ながらこの場合は13ヶ月以内に該当するので以前の5等級を利用することになります。6等級以下の場合は13ヶ月以内の等級が反映されます。

13ヶ月以内に7等級以上の保険を保有していた人は6等級からのスタートになってしまいます。保険料の支払いをせず解除になったり、廃車や譲渡で解約して中断手続きという等級を10年間取っておくことが出来る方法を行っていない場合、6等級からのスタートになります。

13ヶ月以内の契約があったのを忘れたり隠したりして申告せず契約を行っても、ほとんどの保険会社が共有しているデータがあるので見つかってしまいます。13ヶ月以内に等級が無いのを確認してセカンドカー割引の手続きをしてください。

自分が2台以上所有してないと使えないの?

「セカンドカー」というと一人の人が2台目を所有イメージがあります。しかしセカンドカー割引は同居の家族内で1台車が増えれば使えます。またセカンドという言葉から家族内で3台目以降使えないと思われます。しかし3台目以降もセカンドカー割引は使えます。

同居の家族で台数関係なく1台増えたらセカンドカー割引の対象になると覚えてください。

一人暮らしで実家のセカンドカー割引は出来るの?

一人暮らしの子供も家族だから子供が1台車買ったらセカンドカー割引使えるの?と質問を受けます。残念ながら別居の家族はセカンドカー割引を使う事が出来ません。もし一人暮らしの子供が住所異動せず住民票では同居扱いであればセカンドカー割引を使う事が出来ます。

保険会社は車検証の住所を確認するからです。所有者が一人暮らしの子供でも車検証の所有者住所が実家になってればセカンドカー割引が使えます。

事故あり等級でも11等級以上ならセカンドカー割引可能

11等級以上の等級を持っていても3年以内に事故で保険を使用すると事故あり係数という高い保険料になります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

事故ありでも11等級以上なら大丈夫です。また今の段階で11等級でも契約期間中に保険を使用して次回の更新では11等級以下になるのが確定している人でもセカンドカー割引は使えます。あくまでも車が増える日の時点で11等級以上であればセカンドカー割引の対象になります。

大型のダンプやトラックもセカンドカー割引使えるの?

自営業で新たに2トンを超えるダンプカーを買った場合、セカンドカー割引は使えるのでしょうか?

これは残念ながら使えません。セカンドカー割引の対象は自家用8車種という決まりがあります。自家用8車種は以下の種類になります。

・自家用普通自動車(プリウス・ヴェゼルなど)

自家用普通自動車 画像

・自家用小型乗用車(アクア・ヴィッツなど)

自家用小型自動車 画像

・自家用軽四輪乗用車(NBOX・タントなど)

自動車保険 自家用軽四輪自動車 画像

・自家用小型貨物車(プロボックス・ハイエースなど)

自動車保険 自家用小型貨物車 画像

・自家用軽四輪貨物車(Nワゴン・キャリィなど)

自動車保険 自家用軽四輪貨物 画像

・自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下:グランドハイエースなど)

自動車保険 普通貨物自動車 画像

・自家用普通貨物車(0.5トン超2トン以下:平ボデートラックなど)

自動車保険 普通貨物車2トン以下 画像

・特種用途自動車(キャンピング車・ポンプ車など)

自動車保険 特殊用途自動車 画像

上記以外の2トンを超えるような大型ダンプカーや大型のトラック、営業車ナンバー(普通車は緑で軽自動車は黒のナンバープレートの車です)などはセカンドカー割引の対象にはなりません。

バイクにもセカンドカー割引で入れるの?

現在バイク保険に加入していて等級が11等級以上の場合にはセカンドカー割引が使えます。しかし、現在自動車のみ所有している人はバイクのセカンドカー割引は利用できません。あくまでバイクを現時点で1台以上所有し、なおかつバイク保険が11等級以上の場合のみセカンドカー割引が使えます。

セカンドカー割引が一番効果で高い家族状況

セカンドカー割引は先ほど書いたように通常新規で入る6等級と比べて割引率が〇%になります。割引率が高いという事は基本の金額が高いものに対して効果があります。自動車保険において基本金額の高いものと言えば未成年です。

未成年者が免許を取った場合

家族の中で高校を卒業してすぐ免許を取り車も併せて購入予定の場合はセカンドカー割引を有効に利用した方が良いです。未成年の自動車保険はかなり高額になるので家庭で加入している自動車保険の等級をうまく組み替えて家族全体で保険料を抑える方法をお勧めします。

基本的には26歳以上の家族で11等級以上の等級を持っている人の等級を未成年の家族に譲り、譲った人がセカンドカー割引を使い新規契約するのが家族全体では保険料が安くなります。しかし、中には譲らない方が安い場合もあります。

例えば11等級以上であっても事故あり等級の場合、割引率が低く、セカンドカー割引の7等級の方が安い可能性があります。

7Sと事故有の割引境界

上の図は代理店型のセカンドカー割引の境界です。代理店型は年齢条件関係なく7S等級は34%割引になります。通販型は年齢条件などによって割引率が異なります。特に21歳以上までは割増になる保険会社もあります。

割増になっている保険会社の場合は11等級以上の事故ありでも安い可能性が高いです。

現在家族にある自動車保険の証券を良く見直し、セカンドカー割引を誰の保険に交換すべきか、それとも未成年の保険に使うべきかを検証してください。

一台目と別の保険会社でもセカンドカー割引で入れるのか?

「家族の11等級を使いセカンドカー割引を使用したくても自分が入りたい保険会社は別の所なので諦めなければならない」私の知り合いからこういう話を聴いたことがあります。セカンドカー割引という名称が同じ保険会社で入る代わりに行うサービスという印象を持つのかもしれません。

しかし、この割引制度は保険会社とは関係なく利用することが出来ます。未成年の自動車保険料はとても高いのでセカンドカー割引を使って通販型の保険に入りたい場合には是非利用してください。

他の保険会社でセカンドカー割引を使用し契約する方法

手続き方法としては申し込む際に11等級以上ある保険の保険会社と証券番号を入力するだけです。これは今入っている保険会社で手続きする時も一緒です。

必要なもの:11等級以上の自動車保険の証券

自動車保険 証券 見本

理由:保険会社の名称と証券番号を申込書に記載、入力するため

11等級以上の保険会社と証券番号に誤りが無ければ何の指摘もなくすんなり他の会社と契約が成立します。
セカンドカー割引申込手続き方法 画像

上の図は通販型の申込書画面になります。契約を申し込むときにセカンドカー割引を選択した場合、このような画面が出てきます。ここで用意した証券を見ながら必要な個所を選択、入力を行ってください。証券があれば手続きは簡単に完了します。

もし証券が見当たらない場合は現在の保険会社に問い合わせれば数日以内に証明書を発行してくれます。気を付けて頂きたいのは証券の再発行はとても時間がかかるので現在の補償内容が解る証明書を送ってくださいと依頼してください。

まとめ

今回はセカンドカー割引について説明しました。今回の内容を簡単にまとめます。

・セカンドカー割引は11等級以上の自動車保険が家族にある場合に利用できる

・家族とは同居の家族に限られ別居している家族は対象外

・セカンドカー割引は通常6等級からの新規契約を7等級からスタートできる

・セカンドカー割引で一番効果があるのは未成年のいる家族

・セカンドカー割引は他の保険会社で加入したい場合でも利用できる

・セカンドカー割引を利用したい場合には対象となる11等級以上の保険の証券を用意して手続きをする

以上になります。セカンドカー割引を上手に利用して少しでも家庭の自動車保険の金額を減らしてください。

未成年者が別居になっても自動車保険を引き継ぐことが出来るのか?

自動車保険・未成年・別居

学校卒業後、一人暮らしをする予定ですか?その前に免許を取って一人暮らしの部屋に車も持っていく予定ですか?

そのような状況であればこの記事は読む価値があります。これから車をもっていくにしても自動車保険をどのようにすれば良いのか、解らない点が多いからです。

自動車保険の料金を安くする方法として親や家族が現在所有している自動車保険の「等級」を引き継ぐやり方があります。「等級」とはあなたが支払う保険料を決める割引サービスのようなものです。(詳しい説明はこちらの記事を参照)

しかし、これから家族と別に暮らすのに等級を引き継げるのか不安になります。今回は一人暮らしの場合に等級をどのように引き継げば良いのか解説していきます。

親や家族の等級を引き継ぐ方法

親や家族の等級を引き継ぐにはいくつかの条件があります。この条件を満たさないで等級を引き継げると勘違いをして通販型の自動車保険をインターネットから申し込んだ場合、新規の等級から入ることが出来ず、非常に高い保険を契約したという話を聞きます。条件をしっかりと理解したうえで等級の引継ぎを行いましょう。

等級を引き継ぐ仕組みを解説

「そもそも等級を引き継ぐという意味が良く解らない」と思いませんか?仕組みが解らずあれこれ説明しても理解しづらいのでどのように等級を引き継ぐのか具体的な例を基に解説していきます。現在家族で1台の車を所有していたと仮定します。

◎現在家にある車:プリウス

現在の等級:20等級(63%割引)

契約期間10月1日から1年間

〇今回購入する車:ホンダNBOX

家に車が来る予定:3月29日

NBOXを今回新たに買う予定の車と仮定します。引き継ぎたいのはプリウスの20等級です。引き継ぐのは以下のような仕組みで等級を異動します。

(吐き出し新規の図を載せる)

このようにプリウスからNBOXに車を入れ替えるという方法により等級を引き継ぎます。プリウスは等級を渡してしまったので新規で保険に入る事になります。

プリウスからNBOXに車を入れ替える方法なので保険期間は今まで通り10月1日から1年間となります。

ちなみに入れ替えたからと言って今の自動車保険会社に入り続ける必要はありません。

もしあなたが20等級で更に安い保険に入りたいと思った場合、プリウスで入っていた保険会社に3月29日付で解約をしてもらう手続きをして新たな保険会社に3月29日開始で契約をすれば保険会社を変えることも出来ます。

この場合、契約期間は20等級でも保険期間は3月29日から1年間で契約をする事になります。10月1日はあくまでも前の保険会社との契約期間なので解約すれば関係ありません。この説明については後述致します。

このように等級を引き継ぐのは車を入れ替えることで成立するという仕組みを理解してください。

等級を引き継げる家族の範囲

等級を引き継ぐには以下の原則があります。

◎等級を引き継げる家族の範囲は同居の家族のみ

◎同居の家族が新たに車を買った場合等級を引き継ぐことが出来ます

順に解説をしていきます。

◎等級を引き継げる家族の範囲は同居の家族のみ

同居の家族内であれば等級を引き継ぐことが出来ます。別居の家族は引き継ぐことはできません。
先ほど記載したように車を入れ替えることで等級を引き継ぐことが出来ます。離れて住む家族の車を入れ替えることが出来ないからです。

◎同居の家族が新たに車を買った場合等級を引き継ぐことが出来ます

等級は同居の家族内の車を増やすか減らすかしないと引き継ぐことはできません。例えば家族の一台車を買って一台車を廃車するとします。この場合単純に車が変わるだけなので等級を変えることはできません。

関連記事「等級は引き継ぐことが出来る」

以上のように等級を引き継ぐ仕組みを説明いたしました。ポイントは家族の等級を引き継ぎたい場合は同居中(もしくは一人暮らしの部屋に住所異動する前)に車を購入し保険の契約を行う事です。

未成年の場合、契約者、主に運転する人(記名被保険者)をどのようにすれば良いか?

等級を引き継ぐ方法は解りました。それでは契約を未成年の私が契約をしても良いのですか?
このような疑問を持ったかもしれません。未成年者の場合、原則自動車保険の契約を行うことが出来ません。一部親権者の同意を条件に契約できる保険会社もありますが、正直手間が掛かります。

しかし、契約者を親や家族にした場合、一人暮らしをしたら等級はどうなるのか疑問に思うかもしれません。

そこで一人暮らしをしても等級が持っていける方法を解説します。

基本は親が契約者、記名被保険者を未成年者に設定

自動車保険を契約するにあたって保険会社に対象者を報告する必要があります。保険を契約する「契約者」、主に車を運転する人・保険を主に使用する人である「記名被保険者」、保険の対象自動車の「車両所有者」、この3者を保険契約するうえで報告致します。

一人暮らしをする前に車を購入して保険に入りたい場合、「契約者」は親(もしくは成人の同居家族)、「記名被保険者」を未成年者、「車両所有者」は車検証に書いてある所有者を記載してください。

別居しても契約者は親で良いのか?

契約者を親にしてしまうと先ほどの等級を引き継ぐ条件であった「同居の家族」から外れてしまいます。そうすると等級を新規から入りなおす必要があるのか?と不安に思うかもしれません。そこはご安心ください。記名被保険者を本人にしておけば引越しをしても等級を持っていくことはできます。

契約の時に契約者と記名被保険者が同居であれば、その後記名被保険者が契約者と別住所になっても等級も持っていくことは出来ます。安心して契約者を親や家族にしてください。

等級は親と別の保険会社でも引き継げるのか?

親は昔から付き合いのある代理店で保険に入っているけど、私は少しでも安くしたいから別の保険会社で入りたい。でも別の保険会社では等級を引き継ぐことは出来ないのかな?そんな不安を感じるかもしれません。結論から言えば別の保険会社でも等級を引き継ぐことは出来ます。

しかし手順を間違えると引き継げない場合もあります。ここでは手続きの方法を解説していきます。

別の保険会社で等級を引き継ぐ方法

先ほども記載しましたが、等級を引き継ぐというとは現在自宅にある車から保険を入れ替える形になります。未成年であるあなたが買った車は入れ替えとなりますのでこのままでは今までの保険会社で契約が引き続きます。

代わりに新規になる今まであった車は新たに保険会社と自動車保険を契約することになります。

(図を作成して解説)

あなたの車を新たに保険会社を変える方法は今の保険会社を一度解約し、同日に新たな保険会社と保険を契約する形になります。

(図を作成して解説)

重要なのは日付を必ず同日に合わせることです。3月29日付で解約をして3月30日に保険を開始するという手続きを取る人を見かけますが、これでは一日保険が空白になり、かつ等級を引き継ぐことが出来なくなります。

必ず解約日と契約日は同日、今回の例で言うと3月29日に合わせてください。

通販型でも大丈夫なのか?

上記の方法を行えば通販型の自動車保険も加入することが出来ます。3月29日に保険開始で一括見積もりサイトで見積もりを依頼し、一番安い保険会社や興味ある保険会社で申し込み手続きを行ってください。

申込の際は前の保険会社や前の保険会社の契約証券番号を選択・記載する箇所があります。前の保険会社の証券を見ながら手続きを行ってください。

まとめ

今回は学校卒業後に一人暮らしを始めるときの自動車保険の契約方法を説明しました。今回書いた内容のポイントをおさらいします。

・等級は同居の家族内であれば引き継ぐことが出来る

・契約者は親にして記名被保険者を未成年者にすれば住所を引っ越した後でも等級はそのまま持っていける

・親から引き継いだ等級を新しい保険会社に切り替えることは可能

・新しい保険会社に乗り換える場合には解約日と開始日を同日に合わせることが重要

以上になります。未成年の自動車保険は非常に高いです。安い保険料を追求したい場合には一括見積もりがおすすめです。今回紹介した方法で少しでも安い保険料で加入してもらえたら嬉しい限りです。

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運営者について

運営者:河原あたる
保険代理店に勤める現役の

保険営業マン。

 

代理店に勤める前は

ペーパードライバー。

 

保険業界に入るまで自動車保険の知識は

全くなかった。

 

現在では年間700件以上の自動車保険の新規・変更手続き、

 

年間300件以上の自動車事故の対応を行う。

 

自動車事故の場合には直接現場に行き、

契約者と相手との交渉なども行う。

 

自動車保険の知識ゼロから様々な経験を重ねることで理解した知識を、

 

もっと多くの人に知ってほしいと願い、このサイトを立ち上げる。

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